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2023.01.28 小川 真由美

ネックウォーマーで得たもの失ったもの

コロナ禍以降、生活の一部だった重要なものを初めて忘れて出掛けました。
マスク!!

気付いたのは電車の改札を通る直前。
どうしようか。
ゴールデンウィーク明けから5類への移行が発表された翌日。
外を歩くときはまだしも電車の中でノーマスクは時期尚早、コンビニで買うか、ハンカチで口を覆うか…おっとハンカチも忘れたぞ、かくなる上は手袋で…と思った所で心強い味方に気付きました。
10年に一度という寒さに備えて出してきたネックウォーマー!
電車の中だけこの中に顔を埋めればとりあえずヒトサマに白い眼を向けられることはなさそう、ナイスアイディア!
と、顔を埋めて電車に乗ったのですが、寒さからガードしてくれる分厚いネックウォーマー、なかなかの息苦しさに早く目的地の駅に着かないか心待ちにして電車に揺られました。

GW明けからいよいよ5類に。
政府も段階を踏んで色々と対応を変えて行くようですが、この世にも厄介なウイルスとの付き合い方は大きな変化を迎えそうです。
5月7日と8日で何が違うのか、GWで人流が大きく動く中の感染拡大を抑えようということだとは思いますが、いろんな疑問が残ります。

外出自粛が求められた時期、
飲食店で酒類提供が禁止になった時期、
営業時間が夜8時までに制限された時期、
マスクの着用が義務付けられた時期、いまもほぼだけど
特異な時代だったと振り返る時がいつか来るのでしょう。

一緒に仕事をしている仲間でもマスクの下の顔が思い出せなくなりつつあったりして、
一斉にマスクを外す時、何だか気恥ずかしささえ感じそうで今から心の準備をしています。

「お口が怖い」
マスクに慣れ過ぎ、こう言って泣く子供がいると聞いた事もありますが、
果たして、ノーマスクの人で電車が満員というコロナ前の世界に抵抗なく戻れるものでしょうか、ちょっと自信がなかったりして。

さて、ネックウォーマーでノーマスクの顔への視線を遮った電車は目的地へ。
地上に出て顔を出した瞬間の外の空気の美味しさや!信州の高原の空気に勝るとも劣らないものでした。

そして痛いおまけ付き。
顔を出したり入れたりしている間にネックウォーマーに引っ掛けたのでしょう。
大事にしていたピアスを片方無くしてしまいました。
痛い(涙)