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2022.07.19 櫻井 英明

定義は明確に

相場は目先的には闘いの場。
だからタイミングが重要となります。
そして相手の弱点を突いていくのが鉄則。
売り手が弱まったところを買い手は突いてきます。
逆も同様。
手薄な穴を見つけて攻撃することの反復が長い相場を形成します。
そう考えると性格が悪くなる場所なのかもしれません。

先週水曜後場の投信コーナーで伺ったお話が興味深いものでした。
1976年シカゴで設立されたハリス・アソシエイツ社。
バリュースタイルの運用に確固たる信念を持ち、すべての株式ファンドを一貫したバリューの投資での運用会社。
興味深いのはその運用哲学です。
「本来の企業価値を100%とした場合、株価が70%以下で取引されているものが割安株。
どのセクターであっても割安の定義は一緒。
たとえ一般的にグロース株と言われるような銘柄でも十分に株価が安ければ割安銘柄だ。
そして投資対象になる」。
簡単な言葉で当たり前のことにも思えます。
でも何でもかんでも一律にグロースとバリューにしたがる風潮は正しくないということ。
バリュー投資の機関投資家の親玉みたいな存在が言うのですから間違いないでしょう。
ムードに流されない投資が必要ですし、言葉の意味を勝手に曖昧に理解しない方が良いということでもあります。

以下は今朝の場況。

「続伸から反落」

週明けのNY株式市場で主要3指数は反落。
NYダウは500ドル以上の上昇から下落に転じた。
銀行セクターが序盤の上昇を縮小。
ゴールドマンは第2四半期利益が48%減少したものの市場予想は上回り2.5%高。
アップルが来年の採用や支出を減速させる計画という報道が嫌気された。
アップルは2.1%安。
IBMが1.3%安。
NAHB/ウェルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は55。
2020年5月以来、2年2カ月ぶりの低水準となった。
前月比で12ポイント低下。
低下幅は1985年の調査開始以降で2番目の大きさ。
低下は7カ月連続。
6月は67だった。
市場予想は65。
ニューヨーク連銀の調査でニューヨーク地域のサービス業活動が7月に1年超ぶりの水準に減速。
「企業は今後6カ月間、活動が拡大しないと確信している」との見方だ。
10年国債利回りは2.989%。
2年国債利回りは3.170%。
ドル円は138円台前半。
WTI原油8月物は5.01ドル(5.13%)高の1バレル=102.60ドル。
SKEW指数は121.92→122.48→120.55。
恐怖と欲望指数は26→28。

週明けのNYダウは215ドル(0.15%)安の31072ドルと反落。
高値31644ドル、安値30982ドル。
高値からは500ドル以上下に戻して引けた。
サイコロは4勝8敗。
NASDAQは92ポイント(0.81%)安の11360ポイントと3日ぶりに反落。
高値11629ポイント、安値11322ポイント。
サイコロは7勝5敗。
S&P500は32ポイント(0.83%)安の3831ポ゚イントと反落。
高値3902ポイント、安値3818ポイント。
サイコロは5勝7敗。
ダウ輸送株指数は69ポイント(0.46%)高の13281ポイントと続伸。
SOX指数は0.53%安の2679ポイントと5日ぶりに反落。
VIX指数は25.30と上昇。
3市場の売買高は106.3億株(前日102.6億株、過去20日平均は121.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比160円高の26920円。
ドル建ては大証日中比185円安の26945円。
ドル円は138.12円。
10年国債利回りは2.989%。
2年国債利回りは3.170%。

「究極のマイナス材料を持ち出して修正するいつものクセで大幅高」

週末のNY株式市場で主要3指数は大幅上昇。
シティグループ決算の減益幅が予想より小幅だったことを好感。
「JPモルガンとモルガン・スタンレーの減益決算を受け売りが先行した前日とは対照的」との観測。
要はウィッチィング通過とした方がすっきりする。
あるいはCPIで1%まで高まった利上げ観測が0.75%に戻っただけ。
究極のマイナス材料を持ち出して修正するいつものクセだ。
NYダウとS&P500は6日ぶりに反発。
Wファーゴの第2四半期決算は、利益がほぼ半減。
しかし株価は6.2%高。
通期利益予想を2四半期連続で引き上げたユナイテッドヘルス・グループが5.4%高。
ブラックロックの第2四半期決算は予想以上の減益となったが株価は2.0%上昇。
S&P500採用銘柄のうち35社が第2四半期決算を発表。
そのうち80%が市場予想を上回った。
S&P500採用銘柄の増益率予想は5.6%。
期初の6.8%から低下している。
FF金利先物が示す今月のFOMCでの75%利上げ確率は81%。
1%の利上げが確率は19%。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は51.1。
過去最低だった6月の50からわずかに上昇した。
小売売上高(季節調整済み)は前月比1.0%増。
市場予想は0.8%増だった。
輸入物価は前月比0.2%上昇。
伸びは5月の0.5%上昇から鈍化。
市場予想の0.7%上昇も下回った。
鉱工業生産指数は製造業が前月から0.5%低下
市場予想は0.1%低下だった。
6月の前年同月比は3.6%上昇した。
10年国債利回りは2.928%。
2年国債利回りは3.130%。
ドル円は138円台半ば。
WTI原油8月物は1.81ドル(1.89%)高の1バレル=97.59ドル。
週間では7.20ドル(6.87%)安。
SKEW指数は121.92→122.48。
恐怖と欲望指数は26→27。

週末のNYダウは658ドル(2.15%)高の31288ドルと6日ぶりに反発。
高値31288ドル、安値30775ドル。
安値からは1000ドル以上戻して高値水準で引けた。
サイコロは5勝7敗。
NASDAQは201ポイント(1.79%)高の11452ポイントと続伸。
高値11454ポイント、安値11295ポイント。
サイコロは7勝5敗。
S&P500は72ポイント(1.92%)高の3863ポ゚イントと6日ぶりに反発。
高値3863ポイント、安値3817ポイント。
サイコロは5勝7敗。
ダウ輸送株指数は246ポイント(1.90%)高の13212ポイントと6日ぶりに反発。
SOX指数は2.54%高の2693ポイントと4日続伸。
VIX指数は24.23と低下。
3市場の売買高は102.6億株(前日108.6億株、過去20日平均は123.1億株)。
225先物CME円建ては大証日中比220円高の26980円。
ドル建ては大証日中比260円高の27020円。
ドル円は138.53円。
10年国債利回りは2.928%。
2年国債利回りは3.130%。

週間ベースでNYダウは0.2%安。
NASDAQ総合指数は1.6%安。
S&P500は0.9%安。
それぞれ2週ぶりに反落。

「週末は3日続伸」

週末の日経平均は寄り付き93円高。
終値は145円(△0.54%)高の26788円と3日続伸。
日足は3日連続で陽線。
7月SQ値26659円は下回り2勝4敗。
145円高でファーストリテのプラス寄与度が214円。
「ファーストリテさまさま」との声もあった。
日経平均は週間で271円上昇。
ただ週初の発射台が高かったことから週足は陰線。
TOPIXは0.63ポイント(▲0.03%)安の1892ポイントと3日ぶりに反落。
プライム市場指数は0.31ポイント(▲0.03%)安の973.66と3日ぶりに反落。
東証マザーズ指数は0.67%安の677.62と3日ぶりに反落。
プライム市場の売買代金は2兆5444億円(前日は2兆2408億円)。
5日連続で2兆円台。
値上がり689銘柄(前日1051銘柄)。
値下がり1074銘柄(前日697銘柄)。
新高値69銘柄(前日51銘柄)。
新安値23銘柄(前日17銘柄)。
日経平均の騰落レシオは98.72(前日94.09)。
NTレシオは14.16倍(前日14.07倍)。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
下向きの25日線(26438円)からは△1.32%(前日△0.62%)
2日連続で上回った。
下向きの75日線は26868円。
13日連続で下回った。
下向きの200日線(27638円)からは▲3.07%(前日▲3.65%)。
24日連続で下回った。
上向きの5日線は26611円。
4日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.020%(前日▲10.779%)
買い方▲10.843%(前日▲10.658%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.363%(前日▲7.815%)。
買い方▲27.496% (前日▲26.780%)。
空売り比率は45.6%(前日44.2%。3月24日から71日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.1%(前日8.4%)。
日経VIは21.67(前日21.78)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.85倍(前日12.88倍)。
4日連続で12倍台。
前期基準では12.99倍。
EPSは2084円(前日2068円)。
市場予想の平均値は2242円。
225のPBRは1.16倍。
BPSは23093円(前日22958円)。
10年国債利回りは0.230%。
プライム市場の予想PERは13.61倍。
前期基準では13.93倍。
PBRは1.18倍。
プライム市場の予想益回りは7.34%。
配当り利回り(加重平均)は2.51%。
プライム市場の単純平均は1円の2398円。
プライム市場の売買単価は2359円(前日2303円)。
プライム市場の時価総額は689兆円(前日688兆円)。
ドル建て日経平均は192.90(前日192.48)と反発。
週末のシカゴ225先物円建て終値は大証日中比220円高の26980円。
高値26985円、安値26545円。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比160円高の16920円。
高値27215円、安値26880円。
週末の大証先物夜間取引終値は日中比230円高の26990円。
気学では「案外高き日なり。逆に安き時は翌日高し」。
水曜は「弱日柄にして。ジリ安を見せること多し」。
木曜は「人気に逆行」。
金曜は「人気に逆行し、不時の高下を見せる日」。
ボリンジャーのプラス1σが26766円。
プラス2σが27094円。
プラス3σが27421円。
マイナス1σが26111円。
マイナス2σが25738円。

《今日のポイント7月19日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は反落。
   10年国債利回りは2.989%。
   2年国債利回りは3.170%。
   ドル円は138円台前半。
   SKEW指数は121.92→122.48→120.55。
   恐怖と欲望指数は26→28。

(2)ダウ輸送株指数は69ポイント(0.46%)高の13281ポイントと続伸。
   SOX指数は0.53%安の2679ポイントと5日ぶりに反落。
   VIX指数は25.30と上昇。
   3市場の売買高は106.3億株(前日102.6億株、過去20日平均は121.5億株)。
   225先物CME円建ては大証日中比160円高の26920円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆5444億円(前日は2兆2408億円)。
   5日連続で2兆円台。
   値上がり689銘柄(前日1051銘柄)。
   値下がり1074銘柄(前日697銘柄)。
   新高値69銘柄(前日51銘柄)。
   新安値23銘柄(前日17銘柄)。
   日経平均の騰落レシオは98.72(前日94.09)。
   NTレシオは14.16倍(前日14.07倍)。
   サイコロは8勝4敗で66.66%。

(4)下向きの25日線(26438円)からは△1.32%(前日△0.62%)
   2日連続で上回った。
   下向きの75日線は26868円。
   13日連続で下回った。
   下向きの200日線(27638円)からは▲3.07%(前日▲3.65%)。
   24日連続で下回った。
   上向きの5日線は26611円。
   4日連続で下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.020%(前日▲10.779%)
   買い方▲10.843%(前日▲10.658%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.363%(前日▲7.815%)。
   買い方▲27.496% (前日▲26.780%)。

(6)空売り比率は45.6%(前日44.2%。3月24日から71日連続で40%超)。
   空売り規制なしの比率は8.1%(前日8.4%)。
   日経VIは21.67(前日21.78)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.85倍(前日12.88倍)。
   4日連続で12倍台。
   EPSは2084円(前日2068円)。
   市場予想の平均値は2242円。
   225のPBRは1.16倍。
   BPSは23093円(前日22958円)。
   10年国債利回りは0.230%。

(8)プライム市場の単純平均は1円の2398円。
   プライム市場の時価総額は689兆円(前日688兆円)。
   ドル建て日経平均は192.90(前日192.48)と反発。

(9)ボリンジャーのプラス1σが26766円。
   プラス2σが27094円。
プラス3σが27421円。
   マイナス1σが26111円。
   マイナス2σが25738円。

今年の曜日別勝敗(7月15日まで)

月曜13勝12敗
火曜15勝12敗
水曜14勝12敗
木曜14勝13敗
金曜14勝12敗
(櫻井)。