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2022.06.07 櫻井 英明

カナ?の楽しみ

5月月間で海外投資家は3051億円の売り越し。
でも5月の日経平均株価は前月末比で431.9円(1.6%)高。
「海外投資家が買わなければ株は上がらない」。
呪縛と言うか古色蒼然とした他力本願の相場観というか。
4月は海外投資家買い越しでマイナス。
3月は海外投資家売り越しでプラス。
バブルを経験し、バブル崩壊を経験してきた昭和の世代の相場観は遠のいていくのかも知れませ。
いずれ会期末に出てくる野党の内閣不信任案みたいなものと化すのでしょうか
因みに・・・。
5月の月間プラスは20年以降2年連続。
月足は今年2度目の陽線。

デスクの前に座ってだたひたすら考えるだけの相場観というのも決して悪くはありません。
知識と経験の豊富な老齢市場関係者でもできます。
でも、きっと大切なのは現場感覚。
決算書からは読めませんし、チャートからも読み取れません。
現場が何を考えどこを向いて動いているのかが大切。
沈思黙考も尊重するべきかも知れませんが相場も現場も動いているもの。
千思万考、百術千慮のちょっと先は好謀善断、熟慮断行。
考えるだけでなく、実行が大切という四字熟語が控えています。
逆になると「軽慮浅謀略」や「皮相浅薄」「軽佻浮薄」ともなりがち、
でも行動こそ最優先。
考えているだけでは市場コメントに緊張がないように思えます。
現場を見ること、感じること。
話を聞くこと。
行ったことも見たこともない世界をアレコレ論じて時間を費やすよりはよほど有効だと思います。
そもそも・・・。
競馬評論家だってデータだけを見て語る人は少ないでしょう。
追切りや過去のレースを見てパドックを見て思索し予想するもの。
多くの関係者は親や祖先のレースまで覚えています。
そういう観点から言うと・・・。
数字だけを見て現場を見ずして未来を予想するなんて行為はある意味冒とく。
「現場見ずして見積もりは出せず」。
シャーロック・ホームズのように推理だけでシナリオを構築できる天才はマレ。
でもホームズだって観察は怠らないというのが現実でした。

移動平均のパラドックスというのを考えてみました。
「移動平均が上向きでなければ株は上がらない。
下向きならば下落、上向きならば上昇」という論理。
しかし鶏と卵の世界だが「株価が上昇して初めて移動平均は上向く」というのが物理的に正しい解。
移動平均が上向いたから株価が上昇するのではないでしょう。
もともと上がっているのだから移動平均が上昇することになります。
時間軸を間違えると誤った解釈に陥ってしまう例。
似たような話だと「買えば下がり売れば上がる」。
これも多分当然で「時価より下の指値が買えたら株価は下落トレンド。
時価より上の指値で売れたら株価は上昇トレンド」。
これが正しいように思えます。
自分だけ天底で売買できるなんて言うのは錯覚。
「長期上昇基調だが短期調整もあるかも知れない。
超kい下落基調だが短期リバウンドもあるかもしれない」。
評論家の解釈なんてレトリックに満ちていて間違ったり言質を取られないようにできているもの。

数字やデータを見るのが楽しくなることがあります。
ルーティンな作業だがそれでも時折強烈に数字が待ち遠しくなってきます。
例えば上昇してきたとき。
「200日線を超えたかな」。
「雲の上に出たかな」
「プラス2σを越えて3σに向かうかな」
「EPSが2100円台に乗ったかな」。
「騰落レシオが120を超えたかな」
「松井証券の信用評価損益率がプラスになったかな」。
下落局面でも「25日線からマイナsう10%になったかな」。
「マイナス2σに届いたかな」
「PERが11倍台まで低下したかな」。
様々な局面でその時々の目標が毎日あるものです。
レース終了後にすぐ来週のレースを予測するようなもの。
こうなると本物。
というよりは病気。
ただ株は毎日の世界。
夕刻になると今日の数字が早く見たくなり朝になるとNYの動向が同様に気にかかって仕方がありません。
脳裏に点滅するアレコレは今日の糧。
言ってみれば「株病」です。

ふと思いついたのは・・・。
インターネット上の仮想空間「メタバース」。
リアルとバーチャルと融合できる存在として注目されています。
いっそのこと「戦争」なんて物騒なものはメタバースで行ったらどうでしょう。
リアルの世界では、都市が崩壊することもなく戦死者モ負傷者も出ません。
だから日常のまま。
破壊されるのはバーチャルな世界だけ。
ここで戦って雌雄を決すれば良いでしょう。
荒唐無稽ですが、時代に進歩はそこまで来ていると言えなくもありません。

以下は今朝の場況。

「小幅反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反発。
午前中に上昇幅は一時300ドルを超えた場面があった。
その後長期金利が3%台に乗せたことから伸び悩み。
午後には下げに転じる場面もあり上値は重かった。
1対20の株式分割を行ったアマゾンが2%高。
アップルが0.5%高。
セールスフォース、マイクロソフトが下落。
ウォルト・ディズニーやナイキなど消費関連セクターが軟調。
債券利回りは3週間半ぶりの水準に上昇。
10日発表予定の5月消費者物価指数(CPI)を警戒した向きが多い。
FF金利先物市場では、FF金利は現在の0.83%から3月には3.19%へ上昇する見通し。
10年国債利回りは3.039%。
一時、3.04%とほぼ1カ月ぶりの高水準を付けた。
2年国債利回りは2.732%。
ドル円は131円台後半。
一時2000年4月以来20年ぶりに132円まで売られた場面があった。
WTI原油7月物は前日比0.37ドル(0.31%)安の1バレル=118.50ドル。
ビットコインは5.57%高の3万1287.90ドル。
SKEW指数は119.30→121.40→122.25→122.06。
恐怖と欲望指数は27→30。
ようやく「25」を超えた。

週明けのNYダウは16ドル(0.05%)高の32915ドルと反発。
高値33235ドル、安値32819ドル。
サイコロは8勝4敗。
NASDAQは48ポイント(0.40%)高の12061ポイントと反発。
高値12245ポイント、安値12004イント。
サイコロは6勝6敗。
S&P500は12ポイント(0.31%)高の4121ポイントと反発。
高値4142ポイント、安値4098ポイント。
サイコロは7勝5敗。
ダウ輸送株指数は109ポイント(0.76%)高の14554ポイントと反発。
SOX指数は0.00%高の3062ポイントと小幅反発。
VIX指数は25.07。
3市場の売買高は106.4億株(前日は94.2億株、直近20日平均127.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比115円高の28025円。
ドル建ては大証日中比115円高の28025円。
ドル円は131.87円。
10年国債利回りは3.039%。
2年国債利回りは2.732%。

「夜間取引は28000円台回復」

週明けの日経平均は寄り付き212円安。
終値は154円(△0.56%)高の27915円と続伸。
前場は一時200円超の下落後場は一時200円超の上昇。
出入りの激しい一日だった。
日足は4日ぶりに陰線。
「27482円ー27614円」にマドがあいた。
高値は27979円。
このザラバ高値で200日線(27940円)を超えた場面もあった。
3月30日以来のことだ。
TOPIXは5.97ポイント(△0.31%)高の1939ポイントと続伸。
プライム市場指数は3.09ポイント(△0.31%)高の997.53と続伸。
東証マザーズ指数は0.86%高の676.14と続伸。
プライム市場の売買代金は2兆3224億円(前日は2兆6793億円)。
4月19日以来、2カ月半ぶりの低水準。
値上がり1029銘柄(前日995銘柄)。
値下がり713銘柄(前日774銘柄)。
新高値144銘柄(前日128銘柄)。
新安値8銘柄(前日6銘柄)。
日経平均の騰落レシオは107.85(前日108.48)。
NTレシオは14.40倍(前日14.36倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
上向きの25日線(26808円)から△4.13%(前日△3.74%)。
一応第1次限界水準。
7日連続で上回った。
上向きの75日線は26810円。
6日連続で上回った。
横這いの200日線(27940円)からは▲0.09%(前日▲0.64%)。
94日連続で下回った。
上向きの5日線は27565円。
6日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.215%(前日▲13.474%)。
買い方▲8.494% (前日▲8.969%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.331%(前日▲5,347%)。
買い方▲28.192% (前日▲29.124%)。
空売り比率は41.4%(前日42.6%。3月24日から49日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.0%(前日8.6%)。
日経VIは19.35(前日19.01)。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.30倍(前日13.25倍)。
6日連続で13倍台。
前期基準では13.40倍。
EPSは2098円(前日2095円)。
225のPBRは1.20倍。
BPSは22263円(前日22329円)
日経平均の益回りは7.62%。
10年国債利回りは0.240%。
プライム市場の予想PERは13.96倍。
前期基準では14.22倍。
PBRは1.20倍。
プライム市場の単純平均は9円高の2453円。
プライム市場の売買単価は2318円(前日2417円)。
プライム市場の時価総額は703兆円(前日700億円)。
2日連続で700兆円台。
ドル建て日経平均は213.72(前日213.75)。
週明けのシカゴ225先物円建て終値は大証日中比115円高の28025円。
高値28120円、安値27520円。
大証先物夜間取引終値は日中比130円高の28040円。
気学では「上寄りしたら売り方針の日。逆なら見送れ」。
水曜は「戻り売り方針の日。但し急落したら利入れせよ」。
木曜は「安値にある時は小底入れをみる日なり」。
金曜は「高日柄なれど、前日来高きは吹き値売り方針」。
ボリンジャーのプラス1σが27311円。
プラス2σが27818円。
プラス3σが28316円。
マイナス1σが26305円。
マイナス2σが25802円。
一目均衡の雲の上限が27177円。
下限が26510円。
6日連続で雲の上。
ようやく水星は順行。
5月SQ値は25951円。
3月メジャーSQ値は25457円。
4月21日終値27553円(高値27580円)を上抜けて形だけは「逆三尊」。

《今日のポイント6月7日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反発。
10年国債利回りは3.039%。
一時、3.04%とほぼ1カ月ぶりの高水準を付けた。
2年国債利回りは2.732%。
ドル円は131円台後半。
一時2000年4月以来20年ぶりに132円まで売られた場面があった。
SKEW指数は119.30→121.40→122.25→122.06。
恐怖と欲望指数は27→30。
ようやく「25」を超えた。

(2)ダウ輸送株指数は109ポイント(0.76%)高の14554ポイントと反発。
SOX指数は0.00%高の3062ポイントと小幅反発。
VIX指数は25.07。
3市場の売買高は106.4億株(前日は94.2億株、直近20日平均127.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比115円高の28025円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆3224億円(前日は2兆6793億円)。
4月19日以来、2カ月半ぶりの低水準。
値上がり1029銘柄(前日995銘柄)。
値下がり713銘柄(前日774銘柄)。
新高値144銘柄(前日128銘柄)。
新安値8銘柄(前日6銘柄)。
日経平均の騰落レシオは107.85(前日108.48)。
NTレシオは14.40倍(前日14.36倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)上向きの25日線(26808円)から△4.13%(前日△3.74%)。
一応第1次限界水準。
7日連続で上回った。
上向きの75日線は26810円。
6日連続で上回った。
横這いの200日線(27940円)からは▲0.09%(前日▲0.64%)。
94日連続で下回った。
上向きの5日線は27565円。
6日連続で上回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.215%(前日▲13.474%)。
買い方▲8.494% (前日▲8.969%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.331%(前日▲5,347%)。
買い方▲28.192% (前日▲29.124%)。

(6)空売り比率は41.4%(前日42.6%。3月24日から49日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.0%(前日8.6%)。
日経VIは19.35(前日19.01)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは13.30倍(前日13.25倍)。
EPSは2098円(前日2095円)。
225のPBRは1.20倍。
BPSは22263円(前日22329円)
日経平均の益回りは7.62%。
10年国債利回りは0.240%。

(8)プライム市場の単純平均は9円高の2453円。
プライム市場の時価総額は703兆円(前日700億円)。
2日連続で700兆円台。
ドル建て日経平均は213.72(前日213.75)。

(9)ボリンジャーのプラス1σが27311円。
プラス2σが27818円。
プラス3σが28316円。
マイナス1σが26305円。
マイナス2σが25802円。
一目均衡の雲の上限が27177円。
下限が26510円。
6日連続で雲の上。
ようやく水星は順行。
5月SQ値は25951円。
3月メジャーSQ値は25457円。
4月21日終値27553円(高値27580円)を上抜けて形だけは「逆三尊」。

今年の曜日別勝敗(6月6日まで)

月曜9勝11敗
火曜11勝10敗
水曜12勝8敗
木曜9勝12敗
金曜11勝9敗
(櫻井)。