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2024.01.17 鈴木 一之
【放送後記:2024年1月17日(水)前場】
「日経平均は36,000円乗せ、午前10時半過ぎには+620円まで上昇、その後は上げ幅を縮小」
◎日経平均(17日前引):35,810.35(+191.17、+0.54%)
時価総額:889.6兆円(前週:869.2兆円、以下同じ)
PBR:1.39倍(1.35倍)
PER:15.71倍(15.24倍)
利回り:1.84%(前週:1.89%)
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・日経平均は反発しました。昨日は7日ぶりに反落、TOPIXは今年初めてマイナスとなりましたが、早くも切り返しました。
・10時半過ぎには一時+620円の上昇を記録しましたが、そこから急速に上昇幅を縮小しました。
・一説には、中国で日本株ETFの取引が一時停止されたことが原因とされています(短期的に日本株が急謄したため、プレミアムが付き過ぎて投資家保護の観点から。)
・上昇を牽引したのは半導体株です。米国でエヌビディアが最高値を更新し、AMDも+8%を超えて大きく上昇したことが主因です。日本でもさくらインターネット(3778)が大商いで続伸しています。
・FRBのウォラー理事は講演で「政策の軌道修正は急ぐ必要はない」と述べ、市場で注目されました。長期金利はわずかながら上昇し、10年国債金利は4.05%となりました。
・ウォラー理事は昨年11月末の講演で「米国経済は減速し、金利は十分に引き締まった。利下げ余地がある」と述べて、それまでのゴリゴリのタカ派から、ハト派への転換で注目された方です。
・これによって3連休明けの米国市場では、株価が下落し(NYダウ▲231ドル)、ドルは上昇し(1ドル=147.20円)、原油価格は72.40ドル(▲0.28ドル)に下落しました。
・ボーイング(BA)が▲8%で足を引っ張りました。アップル(AAPL)も中国でiPhone15を値下げすると発表し一時▲2.7%でした。決算発表後の銀行セクターもばらばらです
・1月のNY連銀製造業景気指数は▲43.7で、予想の▲4.0を大きく下回りました。2020年5月以来の低水準です。
・1月16日(火)、全米トップを切ってアイオワ州で「大統領選挙・2024」の共和党・党員集会が開催されました。トランプ前大統領が50%を超える得票率で地滑り的な圧勝を収めました。
・アイオワ州に賭けたデサンティス氏は第2位につけましたが、情勢は厳しいようです。来週のニューハンプシャー州でニッキー・ヘイリー氏がどこまで盛り返すかが注目されます。
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<主な値上がり銘柄>
・さくらインターネット(3778)生成AI、エヌビディア関連銘柄
・東プレ(5975)みずほ証券がレーティング引き上げ、PBR0.4倍台
・プロネクサス(7893)東証がプライム上場企業に英文開示を義務化、2025年より
・古野電機(6814)新造船建築ラッシュで業績が絶好調
・古河電工(5802)森平社長「今期業績はトントンから増額修正」自動車向け好調
<主な値下がり銘柄>
・ヤマエGHD(7130)公募増資、売出を発表
・Gunosy(6047)決算不調
・テラスカイ(3915)決算不調
・ホギメディカル(3593)決算不調
・Sansan(4443)小型グロース株はまだ機が熟していない
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【今日のマル・バツ銘柄(前場)】
マル:三菱商事(8058)出遅れ物色。バロンズではバークシャーが買い増しと。
バツ:富士通(6702)英郵便システムの動作不良が長期化。訴訟多発の恐れ。
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【市場参加者の声】
「ウォラー理事は発言がコロコロ変わりますね」
「3月利下げは現実的ではありません。市場は先走り過ぎています」
「米国では景気を引っ張ってきたサービス業ののりしろが少なくなってきます。「過剰貯蓄」の解消が進んでいるせいでしょう。逆に製造業が底入れし始めました。」
「米国の企業業績は「来期の下方修正」が優勢になりつつあります」
「今回の日本の株価上昇は、円高見通しの修正、インバウンド好調、東証改革、インフレ転換、が大きいと思います」
「【資本コストや株価を意識した経営への対応】策の公表、最初としては上々と言えるでしょう」
「半導体業界は昨年秋をボトムに、在庫調整が完了しつつあります」
「当面のリスク要因は、月末の日銀決定会合と企業業績の発表です」
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【本日の主な新聞ニュース】
▽マンションの修繕・建て替え要件、20年ぶり大改正で緩和へ
▽排出削減、46%目標届かず、2030年度の主要372社、40%どまり
▽東証、英文開示を義務化 来年、プライム1600社対象
▽2024年度予算案112.6兆円に、一般予備費5000億円増、能登地震復旧へ
▽ドイツ、マイナス成長 G7唯一の公算、実質▲0.3%、製造業不振
▽電力網の脆弱性、能登地震で露呈 停電復旧「東日本」より遅く
▽スズキ、ハンガリー工場を1週間停止 紅海緊張で
▽古河電、純利益上振れ 今期、車関連製品が好調
▽輸入チーズ3年ぶり安値、豪やNZ産 上期、中国需要鈍く
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(以上)
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