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2022.03.24 中嶋 健吉
新しい家族
昨年10月、新しい家族を迎えました。 と言っても愛犬の事ですが。
2006年10月に17年間生活を共にした愛犬を亡くしました。 1989年に我が家に迎えたのですが、当時はパリに駐在しており、娘が日本の全寮制の高校に入学、家族の欠員を埋め、特に妻の関心が残った息子に集中することを避ける意味でも、犬を飼うことを全員の合意で決めたのです。 紹介されたパリ郊外のブリーダーを訪問。 グラウンドに設置された大きめの囲いの中に10匹ほどの黒のプードルの子犬が遊んでいたのですが、その中の一匹が他のすべての子犬を押しのけ、まるで「僕!僕!」と言わんばかりに飛びついてきたのです。 即決で決めたのがこの愛犬です。
有るブリーダーの意見ですが、黒のプードルはボーダーコリーに次いで頭が良いとの事、確かに期待を裏切ることのない素晴らしい愛犬で、エピソードも数多くあるのですが、今回のブログの趣旨ではないので今日は割愛し、日を改めます。 こうした愛犬には再び巡り合わないとの確信から、新しい犬を飼うことはせず、散歩で出会う犬を愛でること、更に大きなショッピングプラザやDIYプラザには必ずあるペットショップで犬を愛でることで、特に妻は寂しさを紛らわしていたようです。
再び飼うことは無いだろと15年経過したのですが、犬との触れ合いが続く内に亡くなった愛犬との運命的な出会いを思い出し、「もし自分から飛び込んでくるような犬に出会えたなら、それも運命として飼うことも考えようか? との思いが湧きあがり始めました。 しかしペットショップのゲージにいる子犬は、日常的に人間の目線に晒されているためか、呼びかけには殆どの場合反応を示しません。 そうした経緯から、自分から飛び込んでくる様な犬との、運命的な出会いは無いとの確信に近い気持ちもありました。
昨年の9月の終わりごろ、通いなれたDIYプラザに買い物に出かけ、習慣の様にペットコーナーに立ち寄りました。 一匹のレッド色のトイプードルと目が合いました。 その途端の反応は他のゲージにいる犬と違い、まるで「僕!僕!」と言わんばかりに狭いガラスゲージの中を飛び跳ねるのです。 店員の言葉でも「愛想のよい子だが、ここまでの反応は見たことがない」との事でした。 ゲージから出してもらい抱いた感触と反応は妻に言わせば、亡くなった愛犬を想いださせるものです。 店員が驚くほどの、その場での即決です。 これからのブログの素材が一つ増えました。