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2023.09.26 櫻井 英明

早耳の早合点

3月と9月は疎開の時期。
海外投資家は配当への課税を軽減するために国内の現物を海外に移転します。
そして配当が落ちれば戻ってきます。
恒例行事のようなもの。
でもその都度そのことを忘れてしまうのが市場。
「海外投資家が売っている」という声になってしまいます。
物事には訳があるもの。
不思議の売りはないし、不思議の買いもありません。
つまり下げる時はしばしば茶番劇。
相場は悲劇ではなく常にコメディということなのかもしれません。

相場格言は「卯(う)跳ねる、辰巳(たつみ)天井」。
1949(昭和24)年の東証再開以来の74年間で各6回。
日経平均の平均上昇率はそれぞれ卯年が16.5%、辰年は28.0%、巳年は13.4%と上昇。
「黄金の3年間」という指摘もあります。
銘柄では南海辰村建設(1850)、タツモ(6266)、タツミ(7268)、琉球銀行(8399)。
天龍製鋸(5945)、養命酒天龍館(2540)、タツタ電線(5809)。
いつもは8月に来年の干支銘柄を思い浮かべるのですが、今年は9月にずれ込みました。

「早耳の早耳倒れ」という相場格言。
本来の意味は「市場の噂に耳を貸して取引をしていると、最終的にはデマ情報に踊らされ手痛い思いをする羽目にあう。
怪しい情報にあまり振り回されずに自分の判断で売買を行うことが大事である」。
だが、何も怪しい情報でなくても、情報過多社会のスピード感は早耳を重視する傾向。
ほぼリアルタイムで入る米国経済指標や経済イベントの結果。
これに条件反射的に対応してトレードが発生している状況。
もういい加減に筋肉を鍛えるだけのトレードからは脱却したらどうなのでしょう。
パウエル議長でさえ「FRBの予測は公式見解ではなく、予測は的中しないこともある」。
それなのに金科玉条的に進歩し、過度に反応し続けて幾星霜。
「当たり前のことを当たり前に考える。
フツーのことをフツーに考える」。
これを忘れてしまうと頭でっかちの投資損に陥りかねません。
データは正しいが極端な推理や枝葉末節的思考はしばしば間違えます。
「早耳の早合点」というべきでしょうか。
そして「今日の値動きだけでは気まぐれ相場の風まかせ」。
長期下落傾向では早く売ることは美徳でした、
長期上昇基調では「目先のウリカイ」は悪徳かもしれません。

以下は今朝の場況。

「月足陽線基準は32710円(TOPIXは2349.75)」

「5日ぶりに反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って5日ぶりに反発。
「S&P500は先週3月以来最大の週間下落率を記録。
買い戻しが入った」との解釈。
AI開発の新興企業への出資を発表したアマゾンやエネルギー株が上昇をけん引した。
アマゾンは1.7%上昇。
FRBが当初予想よりも長期にわたって金利を高水準に維持するとの見方から国債利回りは上昇。
2年国債と10年国債の利回り格差はマイナス0.591%。
10年国債利回りは4.531%。
一時2007年10月以来の高水準となる4.533%まで上昇した
2年国債利回りは5.127%。
ドル円は148円台後半。
一時148.97円と昨年10月25日以来の高値をつけた。
WTI原油11月限は0.35ドル(0.39%)安の1バレル=89.68ドル。
SKEW指数は135.94→137.74→133.06。
(5月31日が158.30)。
恐怖と欲望指数は35→38。
(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

週明けのNYダウは43ドル(0.13%)高の34006ドルと5日ぶりに反発。
高値34017ドル、安値33780ドル。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは93.02%(前日94.79%)。
NASDAQは59ポイント(0.45%)高の13271ポイントと5日ぶりに反発。
高値13277ポイント、安値13132ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは84.31%(前日85.81%)。
S&P500は17ポイント(0.40%)高の4337ポイントと5日ぶりに反発。
高値4338ポイント、安値4302イント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは95.84%(前日95.77%)。
ダウ輸送株指数は113ポイント(0.76%)高の15101ポイントと3日ぶりに反発。
SOX指数は24ポイント(0.72%)高の3389ポイントと続伸。
VIX指数は16.90(前日17.20)。
3市場の合算売買高は91億株(前日94.7億株、過去20日平均は100億株)。
NYSE売買高は8.42億株(前日9.22億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比15円安の32465円。
ドル建ては大証日中比15円高の32495円。
ドル円は148.88円。
10年国債利回りは4.531%。
2年国債利回りは5.127%。

「上向きの25日線(32591円)からは△0.27%」

週明けの日経平均は寄り付き115円高。
終値は276円高の32768円と5日に反発。
高値32722円、安値32388円。
19日のマドは33391円→33337円。
21日のマドは32988円→32939円。
22日のマドは32550円→32535円。
日足は2日連続で陽線。
先週は1130円安と週間ベースでは今年最大の下落だった。
TOPIXは9.23ポイント(△0.39%)高の2385ポイントと4日ぶりに反発。
プライム市場指数は4.71ポイント(0.39%)高の1227.73と4日ぶりに反発。
東証スタンダード指数は続伸。
東証マザーズ指数は14.09ポイント(△1.98%)高の726.61と5日ぶりに反発。
1月4日安値は712.42。
プライム市場の売買代金は3兆1721億円(前日3兆8813億円)。
18日連続3兆円超。
値上がり1379銘柄(前日839銘柄)。
値下がり412銘柄(前日924銘柄)。
新高値 86銘柄(前日47銘柄)。
3日連続で2ケタ。
新安値9銘柄(前日67銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは141.18(前日124.97)。
NTレシオは13.70倍(前日13.64倍)。
サイコロは4勝8敗で41.66%。
TOPIXは6勝6敗で50.00%。
マザーズ指数は4勝8敗で41.66%。
上向きの25日線(32591円)からは△0.27%(前日▲0.43%)。
2日ぶりに上回った。
上向きの75日線は32652円。
3日ぶりに上回った。
上向きの200日線(29784円)からは△9.72%(前日△8.88%)。
124日連続で上回った。
下向きの5日線は32783円。
4日連続で下回った。
13週線は32424円。
26週線は31487円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.656%(前日▲15.611%)。
買い方▲6.555%(前日▲7.238%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.497%(前日▲4.348%)。
買い方▲22.212%(前日▲23.365%)。
空売り比率は41.2%(前日44.0、4日連続で40%超)。
空売り規制なしの銘柄の比率は7.1%(前日9.6%)。
8月18日が10.4%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
日経VIは17.61(前日17.83)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは15.78倍(前日15.74倍)。
5日連続で15倍台。
前期基準では16.22倍。
EPSは2070円(前日2058円)。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.35倍(前日1.35倍)。
BPSは24206円(前日24001円)。
10年国債利回りは0.730%(前日0.745%)。
日経平均の予想益回りは6.34%。
予想配当り利回りは1.97%。
プライム市場の予想PERは16.03倍。
前期基準では16.71倍。
PBRは1.32倍。
プライム市場の予想益回りは6.23%。
配当利回り加重平均は2.18%。
プライム市場の単純平均は24円高の2719円(前日2694円)。
プライム市場の売買単価は2412円(前日2412円)。
プライム市場の時価総額は853兆円(前日850兆円)。
ドル建て日経平均は220.25(前日218.74)と5日ぶりに反発。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比15円安の32465円。
高値32530円、安値32170円。
大証先物夜間取引終値は大証日中比10円高の32490円。
気学では火曜が「変化日。後場の足取りにつくを良しとす」。
水曜が「前日の足取りに反して動くこと多し」。
木曜が「安値は買い、底入れとなる」。
金曜が「乱調子を演ずる日にして引け高のこと多し」。
ボリンジャーのプラス1σが33089円。
プラス2σが33586円。
マイナス1σ32094円。
マイナス2σが31596円。
週足のボリンジャーのプラス1σが32919円。
プラス2σが33413円。
マイナス1σが31929円。
マイナス2σが31424円。
アノマリー的には「リーマンショック以降株安の日」。
月足陽線基準は32710円(TOPIXは2349.75)。
前月比プラス基準は32619円(TOPIXは2332.00)。

《今日のポイント9月26日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って5日ぶりに反発。
   10年国債利回りは4.531%。
   一時2007年10月以来の高水準となる4.533%まで上昇した
   2年国債利回りは5.127%。
   ドル円は148円台後半。
   一時148.97円と昨年10月25日以来の高値をつけた。
   SKEW指数は135.94→137.74→133.06。
   (5月31日が158.30)。
   恐怖と欲望指数は35→38。
   (2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)ダウ輸送株指数は113ポイント(0.76%)高の15101ポイントと3日ぶりに反発。
   SOX指数は24ポイント(0.72%)高の3389ポイントと続伸。
   VIX指数は16.90(前日17.20)。
   3市場の合算売買高は91億株(前日94.7億株、過去20日平均は100億株)。
   NYSE売買高は8.42億株(前日9.22億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比15円安の32465円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆1721億円(前日3兆8813億円)。
   18日連続3兆円超。
   値上がり1379銘柄(前日839銘柄)。
   値下がり412銘柄(前日924銘柄)。
   新高値86銘柄(前日47銘柄)。
   3日連続で2ケタ。
   新安値9銘柄(前日67銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは141.18(前日124.97)。
   NTレシオは13.70倍(前日13.64倍)。
   サイコロは4勝8敗で41.66%。

(4)上向きの25日線(32591円)からは△0.27%(前日▲0.43%)。
   2日ぶりに上回った。
   上向きの75日線は32652円。
   3日ぶりに上回った。
   上向きの200日線(29784円)からは△9.72%(前日△8.88%)。
   124日連続で上回った。
   下向きの5日線は32783円。
   4日連続で下回った。
   13週線は32424円。
   26週線は31487円。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.656%(前日▲15.611%)。
   買い方▲6.555%(前日▲7.238%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.497%(前日▲4.348%)。
   買い方▲22.212%(前日▲23.365%)。

(6)空売り比率は41.2%(前日44.0、4日連続で40%超)。
   空売り規制なしの銘柄の比率は7.1%(前日9.6%)。
   8月18日が10.4%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
   日経VIは17.61(前日17.83)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄のPERは15.78倍(前日15.74倍)。
   5日連続で15倍台。
   前期基準では16.22倍。
   EPSは2070円(前日2058円)。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.35倍(前日1.35倍)。
   BPSは24206円(前日24001円)。
   10年国債利回りは0.730%(前日0.745%)。

(8)プライム市場の単純平均は24円高の2719円(前日2694円)。
   プライム市場の時価総額は853兆円(前日850兆円)。
   ドル建て日経平均は220.25(前日218.74)と5日ぶりに反発。

(9)ボリンジャーのプラス1σが33089円。
   プラス2σが33586円。
   マイナス1σ32094円。
   マイナス2σが31596円。
   週足のボリンジャーのプラス1σが32919円。
   プラス2σが33413円。
   マイナス1σが31929円。
   マイナス2σが31424円。
   アノマリー的には「リーマンショック以降株安の日」。
   月足陽線基準は32710円(TOPIXは2349.75)。
   前月比プラス基準は32619円(TOPIXは2332.00)。

今年の曜日別勝敗(9月25日まで)

月曜24勝11敗
火曜27勝9敗
水曜18勝19敗
木曜19勝17敗
金曜21勝15敗
(櫻井)、