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2023.06.20 櫻井 英明

志の有無

日経平均とNYダウの指数絶対値逆転の可能性というのが出てきました。
意味があるとは思えませんが、気分は悪くありません。
因みに東京証券取引所の平均株価(現在の日経平均)は1960年9月に計算が開始。
1949年に東証が再開して1年と4ヶ月経過後のこと。
因みに1949年5月16日は176.21円でした。
同じ日のNYSEのダウ平均は175.76ドル。
日経平均はNYダウとほぼ同じ数値からスタートしていました。
バブル絶頂の1989年12対30日の日経平均は38915円。
当時のNYダウは2753.2ドル(1989年12月29日)。
日経平均株価はNYダウの15倍でした。
その後、日経平均は1万円を割り込みNYダウほぼ同水準にまで低下。
2002年2月1日、日経平均は9791円。
初めてNYダウを下回ったのが歴史。
そこから21年。
再逆転という可能性は高い気がします。

市場では理屈をつけて高値圏を否定しようとする動きが散見されます。
上昇の継続が信じられないし、予想が外れたからでしょうか。
「毛抜き天井」とか「バフェト指標」とか「200日線からプラス20%乖離」。
さまざまな材料を持ち出して、過去の延長線上での相場推理
「言い訳解釈」あるいは「アリバイ解釈」という表現もアリかも知れません。
長年培われた弱気の虫。
弱気を言っておけばよかった時代が忘れられないのでしょうか。
相場は明らかにワープしているのに面白く感じます。
そのうち「長期上昇過程だか短期調整はあるかも知れない」という論理的には絶対に間違わない予想も出てくるのでしょう。

重要なのは「誰かが言っている」ことは関係ないということ。
活字や映像などではいわゆる専門家が登場し解釈します。
しかし、こと株式市場に限っては「誰かが言っている」という報道ではなく「自分はどう考えるか」が欲しいもの。
市場関係者の言葉の引用ではなく「自分の相場観」が望まれます。
記事や映像は単なるメッセンジャーではありません。
「自分の意見」であるべきでしょう。
相場観や見通しでの責任転嫁やアリバイ作りはもういりません。

考えたいのは「叡智と大義あるいは志」。
株式投資は「いつでも売れる」というのが一番の重要性。
しかし株式投資には「志」があります。
20年くらい前のインタ─ネットや通信環境を思い起こせば理解できるでしょう。
インターネットはつながるまでに時間がかかり、しかも通信費用は膨大でした。
iモードもまだなく、会社や自宅のパソコンでしかメールは送れませんでした。
戸外では公衆電話を使ってメールしていた人もいました。
今では考えられないこと。
でもそれが現実でした。
こんな状況から現在の夢のような世界を実現してくれたのが企業たち。
このようなことは、いつも起こっています。
十年前にセミナーで「車は空を飛ぶんです」と言ったら笑われました。
でも関西万博では実際に飛ぶ予定。
「がんはいずれ治る」といっても笑われました。
しかし最近は革新的がん治療、日本が特許の競争力首位」の見出しもあります。
ゴールはそんな遠くではない時間軸になってきました。
これらも企業の刻苦研鑽と叡智の結果です。
「株式投資は志を持った応援団、FX投資は単なら丁半博打でなんら人類に貢献していない」。
この違いが判らないと、トルコリラでもブラジルレアルでもあるいはビッドコインでも何でもよいというのが投資になってしまいます。
まずは、改めてこの違いを認識することが必要でしょう。

以下は今朝の場況。

「週明けのNYは休場」

週明けのNY市場は奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日のため休場。
欧州株式は反落。

「値上がり銘柄数の方が多いのが違和感」

週明けの日経平均は寄り付き62円安。
終値は335円(▲1.00%)安の33370円と反落。
4月以降の上昇相場では5番目に大きい下落幅。
前引けは18円高だったが、先物先行で売り物優勢との解釈。
「米中接近が悪材料での反落」という見方は意外と正鵠を射ているかも知れない。
日足は2日ぶりに陰線。
SQ値32018円38銭に対して7勝0敗。
TOPIXは9.86ポイント(▲0.43%)安の2290ポイントと反落。
プライム市場指数は5.06ポイント(▲0.43%)安の1178.70と反落。
東証マザーズ指数は22.00ポイント(△2.65%)高の852.37と続伸。
2022年4月以来の高水準となった。
プライム市場の売買代金は3兆6722億円(前日は5兆5601億円)。
27日連続で3兆円超。
値上がり1065銘柄(前日1118銘柄)。
値下がり706銘柄(前日668銘柄)。
ここは違和感の残る展開。
新高値306銘柄(前日217銘柄)。
7日連続で3ケタ。
新安値12銘柄(前日16銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは109.64(前日110.61)。
NTレシオは14.57倍(前日14.65倍)。
27日連続で14倍台。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
TOPIXは8勝4敗で66.66%。
マザーズ指数は9勝3敗で75.00%。
上向きの25日線(31677円)からは△5.34%(前日△6.91%)。
47日連続で上回った。
上向きの75日線は29399円。
60日連続で上回った。
上向きの200日線(28073円)からは△18.77%(前日△20.17%)。
58日連続で上回った。
上向きの5日線は33416円。
7日ぶりに下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.286%(前日▲17.889%)
買い方▲4.043%(前日▲4.172%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.801%(前日▲11.513%)。
買い方▲13.523% (前日▲15.186%)。
やや接近してきた。
空売り比率は43.7%(前日41.0%、3日連続で40%超)。
空売り規制なしの銘柄の比率7.4%(前日6.2%)。
3月10日が18.4%だった。
日経VIは20.53(前日20.74)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは15.23倍(前日15.33倍)。
前期基準では15.58倍。
EPSは2191円(前日2198円)。
5月10日は2005円まで低下。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.37倍(前日1.38倍)。
BPSは24357円(前日24424円)。
10年国債利回りは0.385%(前日0.400%)。
日経平均の予想益回りは6.57%。
予想配当り利回りは1.94%。
プライム市場の予想PERは15.59倍。
前期基準では16.08倍。
PBRは1.33倍。
プライム市場の予想益回りは6.41%。
配当利回り加重平均は2.25%。
プライム市場の単純平均は0.86円安の2662円。
プライム市場の売買単価は2795円(前日2758円)。
プライム市場の時価総額は819兆円(前日823兆円)。
ドル建て日経平均は235.60(前日239.56)と反落。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比25円高の33675円。
高値33955円、安値33135円。
週明けの大証先物夜間取引終値は大証日中90円安の33320円
気学では火曜は「不二高をみる日。悪目買い方針良し」。
水曜は「変化注意日」。
木曜は「押し目買いの日」。
金曜は「転換注意日。高安共に足取りに付け」。
ボリンジャーのプラス1σが32766円。
プラス2σが33855円。
プラス3σが34943円。
週足ボリンジャーのプラス1σが32166円。
プラス2σが34132円。
プラス3σが36098円。

《今日のポイント6月20日》

(1)週末のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反落。
   10年国債利回りは3.767%。
   2年国債利回りは4.720%。
   ドル円は141円台後半。
   SKEW指数は156.44→150.37→147.86→143.07。
   (5月31日が158.30)。
   恐怖と欲望指数は81→82(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)週末のダウ輸送株指数は75ポイント(0.51%)安の14792ポイントと5日ぶりに反落。
   SOX指数は34ポイント(0.94%)安の36673ポイントと続落。
   VIX指数は13.54(前日14.50)と上昇。
   NYSE出来高は31.04億株(前日10.81億株)。
   3市場の合算売買高は170億株(前日118億株、過去20日平均は110億株)。
   先物決済のクアドラプル・ウィッチングで膨らんだ。
   週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比25円高の33675円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆6722億円(前日は5兆5601億円)。
   27日連続で3兆円超。
   値上がり1065銘柄(前日1118銘柄)。
   値下がり706銘柄(前日668銘柄)。
   ここは違和感の残る展開。
   新高値306銘柄(前日217銘柄)。
   7日連続で3ケタ。
   新安値12銘柄(前日16銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは109.64(前日110.61)。
   NTレシオは14.57倍(前日14.65倍)。
   27日連続で14倍台。
   サイコロは8勝4敗で66.66%。

(4)上向きの25日線(31677円)からは△5.34%(前日△6.91%)。
   47日連続で上回った。
   上向きの75日線は29399円。
   60日連続で上回った。
   上向きの200日線(28073円)からは△18.77%(前日△20.17%)。
   58日連続で上回った。
   上向きの5日線は33416円。
   7日ぶりに下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.286%(前日▲17.889%)
   買い方▲4.043%(前日▲4.172%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.801%(前日▲11.513%)。
   買い方▲13.523% (前日▲15.186%)。
   やや接近してきた。

(6)空売り比率は43.7%(前日41.0%、3日連続で40%超)。
   空売り規制なしの銘柄の比率7.4%(前日6.2%)。
   3月10日が18.4%だった。
   日経VIは20.53(前日20.74)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄のPERは15.23倍(前日15.33倍)。
   EPSは2191円(前日2198円)。
   5月10日は2005円まで低下。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.37倍(前日1.38倍)。
   BPSは24357円(前日24424円)。
   10年国債利回りは0.385%(前日0.400%)。

(8)プライム市場の単純平均は0.86円安の2662円。
   プライム市場の時価総額は819兆円(前日823兆円)。
   ドル建て日経平均は235.60(前日239.56)と反落。

(9)ボリンジャーのプラス1σが32766円。
   プラス2σが33855円。
   プラス3σが34943円。
   週足ボリンジャーのプラス1σが32166円。
   プラス2σが34132円。
   プラス3σが36098円。

今年の曜日別勝敗(6月19日まで)

月曜16勝7敗
火曜17勝5敗(火曜3連勝中)
水曜12勝11敗
木曜12勝10敗
金曜18勝5敗(金曜7連勝中)
(櫻井)。