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2023.05.23 櫻井 英明

ビルダーバーグ会議

相場が急騰してきて「怖い」という人も多いようです。
そういう人に贈った言葉。
「なんくるないさー。
相場は時として上にも下にも爆発するもの。
そして一定の時間はテクニックが役に立たなくなります。
歴史の証拠として目に焼き付けておくといいです。
上げの最大の理由は「過去と違ってアメリカが例えば半導体や自動車など日本の政策や企業動向に反対していないこと」だと思います。
アメリカと貿易摩擦が生じない日本経済への期待感です」。

日本株は「消去法」でしか買われないのでしょうか。
この自虐的な表現が使われている限り、上昇は継続する可能性が高いでしょう。
ある時「消去法の買い」→「持たざるリスク」に変わることにはよく遭遇しました。
これらの20世紀的表現が使用されていること自体、市場認識と現実のズレの証拠。
特にマスコミに顕著です。
3兆円台の売買代金をは決して「買戻し」ではなく「新規買い」を巻き込んだもの。
言い換えれば市場が大好きな「意図的な」買いという表現が正しいと思います。
「意図的な売り」を盛んに喧伝してきたのですから、意図的な買いはその反対でしかありません。
でも使われないことば。
消去法ではなく積極的なのに。

加えれば・・・。
日経平均が3万円に乗った先週水曜に翌日の日経1面トップは「世界経済、強まる懸念」。
そして3面が「日経平均3万円台回復」。
バランス感覚で「景気懸念」をトップにもってきたのでしょうか。
でもそうするとつじつまは合いません。
「景気後退懸念」の中での「株高」。
景気後退は1−3月の過去のこと。
そして「日経平均3万円」は夢でもなんでもなく現実。
ニュースは過去を追うもの。
相場は未来志向。
この180度違うベクトルに由来する違いです。
もっとも「NY株は慎重な楽観論で急反発」ほどの違和感はありませんが・・・。

1週間分の新聞を続けて読み返してみると、ニュースを咀嚼せずに読み散らしていることに気が付くことでしょう。
消化するのではなくただ通過して排出もせず、忘却しているだけ。
これではいけません。
消化と咀嚼こそが重要だと思いますし、活字の解釈のいい加減さに気が付くことも多い。

今年のビルダーバーグ会議はポルトガルのリスボンで開催されました。
「裏サミット」とも呼ばれるが今年はG7サミットの裏スケジュールというのが興味深いところ。
以下は今年のテーマ。
残念ながら目新しいものはありません。
AIと金融システムと財政がポイントでしょうか。

18 - 21 MAY 2023 LISBON, PORTUGAL
AI
Banking System
China
Energy Transition
Europe
Fiscal Challenges
India
Industrial Policy and Trade
NATO
Russia
Transnational Threats
Ukraine
US Leadership

『強気相場は悪夢の中で生まれ、
「気を付けましょう」の言葉で成長し、
「持たざる恐怖」の言葉で成熟し
「相場は明日もある」の言葉で消えていく』

以下は今朝の場況。

「マチマチ」

週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長による債務上限問題を巡る協議が不透明材料。
アルファベットとメタ・プラットフォームズが上昇。
ナスダック総合とS&P500は小幅反発。
アップルは0.55%下落。
マイクロンは2.85%下落。
地銀株は上昇。
パックウエストが20%近く急伸。
製薬大手ファイザーは5%超上昇。
同社の糖尿病治療薬の好調な中期臨床試験結果を好感。
M&A助言会社グリーンヒルは116%超急伸。
みずほフィナンシャルグループが5億5000万ドルで買収すると発表した。
FF金利先物市場で6月FOMCで0.25%利上げ可能性は27%。
10年国債利回りは3.718%。
2年国債利回りは4.319%。
ドル円は138円台後半。
WTI原油先物6月限は前日比0.44ドル(0.61%)高の1バレル=71.99ドル。
SKEW指数は138.06→135.52→136.24。
恐怖と欲望指数は66→70(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

週明けのNYダウは140ドル(0.42%)安の33286ドルと続落。
高値33512ドル、安値33207ドル。
サイコロは4勝8敗。
騰落レシオは81.11%(前日87.00%)。
NASDAQは62ポイント(0.50%)高の12720ポイントと反発。
高値12756ポイント、安値12655ポイント。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは92.56%(前日92.39%)。
S&P500は0.65ポイント(0.02%)高の4192ポイントと小幅反発。
高値4209ポイント、安値4179ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは93.95%(前日96.86%)。
ダウ輸送株指数は31ポイント(0.22%)高の13940ポイントと反発。
SOX指数は11ポイント(0.36%)高の3215ポイントと反発。
VIX指数は17.21と上昇。
NYSE出来高は8.38億株(前日10.03億株)。
3市場合算出来高は96億株(前日98.6億株、直近20日平均は106億株)。
シカゴ225先物円建ては大証日中比185円高の31215円。
ドル建ては大証日中比210円高の31240円。
ドル円は138.60円。
10年国債利回りは3.718%。
2年国債利回りは4.319%。

「新高値銘柄数は14日連続で3ケタ」

週明けの日経平均は寄り付き73円安。
高値は30667円。
終値は278円(△0.90%)高の31086円と高値引けで8日続伸。
4月以来の連騰記録。
8日間での上昇幅は1963円。
4月は8日続伸で1186円上昇していた。
4月28日は28459円→28499円にマド。
5月1日は28879円→29016円にマドで2空。
15日は29426円→29476円にマド。
16日は29629円→29779円にマドで2空。
18日は30115円→30381円にマド。
19日は30667円→30679円にマドで2空。
日足は2日ぶりに陽線。
5月オプションSQ値は29235円28銭なので7勝。
21年9月14日高値はザラバが30795円、終値が30670円。
ここを上抜けて「バブル崩壊以降の高値更新」。
1990年7月は月初が32160円で30日が30442円。
同年7月26日(終値31369円)以来33年ぶりの高値水準。、
TOPIXは14.21ポイント(△0.66%)高の2175ポイントと7日続伸。
21年9月14日終値2118ポイントを上抜けてコロナ後高値を更新中。
1990年8月3日(2174ポイント)を上抜けた。
TOPIXコア30は1078ポイント。
2007年10月以来15年ぶりの高値を更新中。
TOPIXバリュー株指数は2336ポイントと反発。
プライム市場指数は7.30ポイント(△0.66%)高の1119.68と7日続伸。
東証マザーズ指数は5.35ポイント(△0.72%)高の752.90と続伸。
プライム市場の売買代金は3兆0046億円(前日は3兆4098億円)。
7日連続で3兆円超。
値上がり1242銘柄(前日812銘柄)。
値下がり539銘柄(前日945銘柄)。
新高値211銘柄(前日211銘柄)。
14日連続で3ケタ。
2月24日→3月9日までの10日以来の記録を越し今年最長。
新安値301柄(前日30銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは129.85(前日131.00)。
NTレシオは14.29倍(前日14.25倍)。
7日連続で14倍台。
サイコロは10勝2敗で83.33%。
TOPIXは8勝4敗で66.66%。
マザーズ指数は8勝4敗で66.66%。
上向きの25日線(29149円)からは△6.65%(前日△6.13%)。
27日連続で上回った。
上向きの75日線は28145円。
40日連続で上回った。
上向きの200日線(27705円)からは△12.21%(前日△11.27%)。
38日連続で上回った。
上向きの5日線は30481円。
14日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.720%(前日▲14.104%)
買い方▲6.849%(前日▲7.542%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.853%(前日▲5.814%)。
買い方▲21.469% (前日▲22.333%)。
空売り比率は41.0%(前日40.9%、2日ぶりに40%超)
空売り規制なしの銘柄の比率7.3%(前日8.4%)。
日経VIは18.98(前日20.07)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは14.76倍(前日14.40倍)。
前期基準では14.66倍。
EPSは2106円(前日2139円)。
5月10日は2005円まで低下。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.29倍(前日1.28倍)。
BPSは24098円(前日24069円)。
10年国債利回りは0.380%(前日0.400%)。
日経平均の予想益回りは6.78%。
予想配当り利回りは2.05%。
プライム市場の予想PERは15.43倍。
前期基準では15.30倍。
PBRは1.27倍。
プライム市場の予想益回りは6.47%。
配当利回り加重平均は2.35%。
プライム市場の単純平均は14円高の2562円。
プライム市場の売買単価は2590円(前日2676円)。
プライム市場の時価総額は778兆円(前日773兆円)。
ドル建て日経平均は225.25(前日222.80)と5日続伸。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比185円高の31215円。
高値31295円、安値30690円。
大証先物夜間取引終値は大証日中160円高の31190円。
気学では「押し目買いの日。悪目にある時は急伸する」。
水曜は「押し目買い方針良し」。
木曜は「上寄り売り、下寄り買い」。
金曜は「変化日にして不時の高下をみせる日」。
ボリンジャーのプラス1σが29920円。
プラス2σが30692円。
プラス3σが31463円。
週足ボリンジャーのプラス2σが30972円。
4月21日の週からプラス2σでバンドウオーク中。
プラス3σが32123円。

《今日のポイント5月23日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
   10年国債利回りは3.718%。
   2年国債利回りは4.319%。
   ドル円は138円台後半。
   SKEW指数は138.06→135.52→136.24。
   恐怖と欲望指数は66→70(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)ダウ輸送株指数は31ポイント(0.22%)高の13940ポイントと反発。
   SOX指数は11ポイント(0.36%)高の3215ポイントと反発。
   VIX指数は17.21と上昇。
   NYSE出来高は8.38億株(前日10.03億株)。
   3市場合算出来高は96億株(前日98.6億株、直近20日平均は106億株)。
   シカゴ225先物円建ては大証日中比185円高の31215円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆0046億円(前日は3兆4098億円)。
   7日連続で3兆円超。
   値上がり1242銘柄(前日812銘柄)。
   値下がり539銘柄(前日945銘柄)。
   新高値211銘柄(前日211銘柄)。
   14日連続で3ケタ。
   2月24日→3月9日までの10日以来の記録を越し今年最長。
   新安値301柄(前日30銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは129.85(前日131.00)。
   NTレシオは14.29倍(前日14.25倍)。
   7日連続で14倍台。
   サイコロは10勝2敗で83.33%。

(4)上向きの25日線(29149円)からは△6.65%(前日△6.13%)。
   27日連続で上回った。
   上向きの75日線は28145円。
   40日連続で上回った。
   上向きの200日線(27705円)からは△12.21%(前日△11.27%)。
   38日連続で上回った。
   上向きの5日線は30481円。
   14日連続で上回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.720%(前日▲14.104%)
   買い方▲6.849%(前日▲7.542%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.853%(前日▲5.814%)。
   買い方▲21.469% (前日▲22.333%)。

(6)空売り比率は41.0%(前日40.9%、2日ぶりに40%超)
   空売り規制なしの銘柄の比率7.3%(前日8.4%)。
   日経VIは18.98(前日20.07)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄のPERは14.76倍(前日14.40倍)。
   EPSは2106円(前日2139円)。
   5月10日は2005円まで低下。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.29倍(前日1.28倍)。
   BPSは24098円(前日24069円)。
   10年国債利回りは0.380%(前日0.400%)。

(8)プライム市場の単純平均は14円高の2562円。
   プライム市場の時価総額は778兆円(前日773兆円)。
   ドル建て日経平均は225.25(前日222.80)と5日続伸。

(9)ボリンジャーのプラス1σが29920円。
   プラス2σが30692円。
   プラス3σが31463円。
   週足ボリンジャーのプラス2σが30972円。
   4月21日の週からプラス2σでバンドウオーク中。
   プラス3σが32123円。

今年の曜日別勝敗(5月22日まで)

月曜13勝6敗(月曜2連勝中)
火曜14勝4敗(火曜8連勝中)
水曜11勝8敗
木曜10勝8敗(木曜5連勝中)
金曜14勝5敗(金曜3連勝中)
(櫻井)。