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2023.04.14 小川 真由美

新社会人頑張れ

社会に出て間もない子からメールをもらいました。

お陰様で順調に勤めていること。彼が就職する会社に私の友人がいたため話をしておいたら、研修で会えたこと。色々いい話ばかり伝えてくれてありがとうございました。社会人として頑張ります、と。

嬉しくなりました。

ラジオのスポーツ中継の現場には優秀な学生アルバイトが働いています。元々スポーツに興味のある子たちが採用されますが、4年の間に現場で色々な経験を積み、勉強していくうちに卒業の頃には1放送人として独り立ちできるほど素晴らしい人材に成長します。

私など野球の勉強を始めてまだ歴史が浅いため、彼らに教えてもらうことも沢山。それぞれ真剣に仕事に取り組んで、時に彼らがこんなに重要な仕事をさせてもらっていいのだろうかと戸惑う場面もあるようですが、様々な機会で大切な役割を担ってくれています。

現場でコンビを組んで中継のアシストをしてもらったり、共に取材をしたり、放送資料を作ってもらったり、重要なデータの管理をしてもらったり。移動中などに人生相談に乗ったことも何度かありますが、自分の子供でもおかしくない世代なのにむしろ完全にこちらの方が頼ってしまっていたりします。

4年間研鑽を積んだ彼らは立派に育っていき、全く違う業種についている子、マスコミで仕事を続けていく子、中にはキー局のアナウンサーになって活躍を目にする子もいます。共に時を過ごした大切な仲間です。

今回メールをくれたのは、よくコンビを組んで駅伝や野球の中継を担当してきた子。気骨に溢れていて、この仕事に何が必要なのか、指示されたことよりも遥かにたくさんのことを自分で考えて行動に移し、アシストしてくれました。そうだそうだ、ずっと伝えたかったのに言いそびれてしまっていたことをメールで返しました。

「以前、みんなに差し入れをした時、貴方だけが次に会った時に美味しかったとお礼を口にしてくれた。小さなことだけどきっとその一言は社会人になっても生きてくるはず。頑張れ。」

これからはマスコミの世界でペンを持って戦うそう。仕事が落ち着いたら一緒に飲んでみたいと思います。

お父さんってこんな気持ちなんだろうか。(お父さんか)