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2023.02.19 小川 真由美

軍人たちの描いた大陸スケッチ

ふと目にした鮮やかな絵が気になって企画展に足を運びました。

『軍人たちの描いた大陸スケッチ』

大陸に赴いた4人の軍人が描いた絵の特別展示。戦地の生々しい情景ではなく、

中国の人々が煮炊きをする様子、街の様子、馬を使った農耕風景といった長閑な日常風景から

戦車が草原を走る姿、兵士が広大な大地を見渡す姿、転戦する光景など、

スナップ写真のようなスケッチ、または家族などに送った絵葉書の数々でした。

ある人は極彩色の絵の具を用いて、ある人は白黒で、それぞれの個性が現れた絵でした。

“一兵卒ではなく士官であったことから、絵を描く余裕が持てたのかもれませんが・・・”とは入口の展示。映画や本などでしか知らなかったかつての戦争の、また別の側面を垣間見たように思います。

私の祖父も軍人でした。戦争の話は決してしませんでしたが、何度か聞いたのは「中国で食べた餃子が忘れられない。美味かったなぁ・・・死ぬ前にもう一度食べたい」結局願いは叶いませんでしたが、辛く厳しい思い出だけではなかったのだと思いました。

とても小さな、たった一週間の特別企画展でしたがもっと多くの人に見てもらいたい企画でした。

写真撮影は自由でしたので、何枚かご紹介させて頂きます。