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ボジョレーヌーヴォー

この値段はないなぁ。正直な感想です。

こんなにもボジョレーヌーヴォーを楽しみにして来たのは世界中で日本だけだと言いますが、お祭り好きとしては11月第3木曜日のボジョレーヌーヴォー解禁の日を毎年心待ちにしていました。

ところが、輸送費の高騰や円安を受けて、今年は目を剝く値段ですね。

毎年ボジョレーヌーヴォー特設コーナーを設置してきた近所のスーパー、今年はひっそりちんまり。一応チーズや生ハム、各種おつまみなどを添えたコーナーを作ってはいるものの、1種類だけを控えめに並べていました。だってお値段1本3,500円ほど。ここでは日頃ワインに詳しいスタッフが色々と注釈を添えて、お手頃からお手頃でないものまで色々と並べているのですが、1,000円台前半、奮発気味でも2,000円ぐらいでとても美味しいワインが買えるのです。誰がシャバシャバの酸っぱい新酒（失礼）にそんな値段を出すものですか。

気持ちが大いにワインに傾いていたのに、結局食材だけ買って家路につきました。

かつて番組ゲストにいらした総合物流業、株式会社日新（証券コード9066）の筒井社長に伺った話が印象的でした。

「ボジョレーヌーヴォーは日本で大人気ゆえに輸送費が高くつくので、ほとんどボジョレーヌーヴォーが飲まれていないお隣韓国の輸送枠を使って輸送するとコストを抑えられる」

なるほど納得。お話で印象的だったのがもう一つ。

「輸送で一番難しいのは何だと思いますか？球根です。冷やし過ぎては凍ってしまうし、温め過ぎては発芽してしまう。温度管理がとても難しいとてもデリケートなものなのです。」

毎年この季節になると思い出すお話です。

それにしても、お祭り好きなのにお祭り気分を味わえないのもなんだか癪。酸っぱくてシャバシャバとか言ってたクセに、思い浮かべたらあの味を味わいたくなっちゃったぞ。

しつこく別のスーパーに足を延ばしてみたら見つけてしまいました。1本1,900円。さらにハーフボトルは900円。3,500円買わなくてよかった…。週末のイベント『資産形成フェスタ』が無事終わったら飲んじゃおっかな。達成感を得たら大きな気持ちになって、結局３種類飲み比べてしまいそうな気もしますが。

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