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2022.10.25 櫻井 英明
統計
水曜の日経朝刊での広告で目に付いた本は「回想十年(新書版)吉田茂著)。
毎日ワンズの復刻新刊でしょう。
「ある日、マッカーサーが『日本の統計はデタラメだ』と言って怒鳴り込んできた。
だから言ってやったんだ。
『当たり前だ。
統計が完備していたらこっちが戦争に勝っていた』」。
秘話とはなっていました、実態なのでしょう。
統計学者は「推測、推定、つまりだいたいにして物事をざっくり捉える人」という認識があります。
期末から数週間で出てくる中国のGDPみたいなものもあります。
あるいはコロナ禍の最中にトレンドを微分してその先も増加率が続くとして途方もない新規感染者予想を出した学者さんもいました。
それより困るのは、そういう大袈裟な数字を真実であるかのように信じた報道とそれを見て信用した人がいたということでしょうか。
ある市場関係者の言。
「日経平均など指数ばかり語る人が多いけど、それって投資家さんが本当に興味あることですかね。
競馬だって馬番だけを見ていて面白くはないですよね。
何分何秒で走ったかなんて言うのもどちらかと言えば興味のない部分。
個別の馬が勝った負けたということこそ醍醐味ですよね」。
データをひっくり返してああだこうだと語る人は多いが、確かに個別株が動く可能性の方が面白い。
言い得て妙な表現でした。
やはりいい加減な世界だなと感じたのは漏れ聞こえた営業マンの話。
「昨日6時頃に介入があって瞬間1円ほど円高になりました」。
顧客との電話と思しき会話。
しかし本当なのかどうかは別にして、前日から介入なんて話は聞いていませんでした。
相手の投資家さんもそう思ったのでしょう。
「いやいや覆面介入らしいですよ」との返答。
覆面介入という便利が言葉を忘れていました。
値動きを見ると、確かに状況証拠には見えるましたが・・・。
いつの間にか中央銀行がレスラーになってしまったようです。
確認の出来ないことを転嫁する姿勢は株屋が証券マンとなってもFPとかIFAなんて肩書になっても変わらないようです。
FX取引の9月単月の売買代金が1000兆円と過去最高との報道。
株が頑張って1日3兆円ですから月に60兆円。
あまりにも差がありすぎます。
レバレッジが25倍のFXと3倍の株式。
それだけが理由ではないのでしょうが、投機性の強い丁半博打を意外と好む傾向はありそうです。
その昔、東京株式市場を再開するにあたって当時のGHQが求めたのは清算取引の廃止でした。
そんな歴史はすでに過去の遺物。
因みに当時のGHQが提示した取引所再開に当たり必要最小限度の要件としての「証券取引3原則」。
(1)それまで自由に行われていた上場銘柄の店頭仕切り売買を禁止。
原則として、すべての取引を取引所に集中させ、公正な価格形成と流通の円滑化を図る。
(2)売買伝票に受託時間と売買成立時間を正しく記録させ、業者の不正又は過誤の生ずる余地を無くし、投資家保護を図る。
(3)従来の清算取引、すなわち差金の授受を目的する投機的取引を禁止。
実物取引一本とし、取引の健全化を図る。
因みに・・・。
最初の上場銘柄は金禄公債、秩禄公債、新・旧公の4種。
株式は1銘柄もありませんでした。
数か月後に、第一国立銀行、東京株式取引所、兜町米商会所、蛎殻町米商会所の4銘柄が上場。
明治の頃、東京株式取引所でさえ週2回程度しか売買をしていませんでした。
地方取引所に至っては月2回というところも。
今のように毎日売買をするようになったのは、明治後半のこと。
取引所のランチはお鮨が多かったそうです。
取引所の中に江戸銀という鮨屋の出前カウンターがあり、そこで握り鮨を立ちながら食べていたという記録がありました。
また、商い(取引)が多い日は、弁松(三越前)のお弁当を注文していたという記録もあります。
第二次世界大戦中は主に富裕層が株式を売買していたという話。
戦争中は政府により物価が安く抑えられた上に、物資の大半は軍隊のために使われましたので現金があっても使い道がなかったというのが背景。
その結果、資金が株式市場へ向かったそうです。
しかし、戦争末期になると先行き不安感が強くなり、株式を換金して民間銀行に預ける人が増加したというのも歴史。
以下は今朝の場況。
↓
「続伸」
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
FRBが年内に利上げペースを緩めるとの見方が優勢。
英国でスナク元財務相が次期首相に就任する見通しで財政運営が安定するとの見方から欧州株式相場が軒並み上昇。
これも好感された。
中国でセダン「モデル3」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の価格を引き下げたテスラが1.5%安。
米市場に上場する中国企業の株価も下落した。
拼多多(ピンドゥオドゥオ)、JDドットコム(京東商城)、百度(バイドゥ)は12─25%安。
S&P500採用企業の約5分の1が決算を発表。
このうち74.7%が市場予想を上回った。
10月のS&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.3。
9月の確定値の49.5から低下した。
4カ月連続で50を下回った。
10月の新規受注指数は49.0。
新型コロナのロックダウン(都市封鎖)期間中だった20年春以来の低水準。
9月は50.9だった。
10月の製造業PMIは49.9と20年6月以来の縮小。
市場予想は51.0だった。
10月のサービス業PMIは46.6と9月の49.3から低下。
FF金利先物市場が織り込むFOMCでの0.75%利上げ確率はほぼ100%。
12月の0.75%追加利上げの確率は約50%。
1週間前には12月の0.75%の追加利上げ確率は65%を超えていた。
10年国債利回りは4.246%。
2年国債利回りは4.508%。
円は対ドルでオーバーナイトの取引で149.70円まで下落。
その後急速に145.28円まで上昇。
政府・日銀が再度介入したとの観測が出た。
政府・日銀が21日に実施した介入の規模は約5兆3800億─5兆4800億円。
円買い介入としては過去最大規模だったと推計されている。
英ポンドは不安定な動き。
オフショア人民元は1ドル=7.3322元と過去最安値を更新した。
ドル円は148円台後半。
WTI原油先物12月限は前週末比0.47ドル(0.55%)安の1バレル=84.58ドル。
SKEW指数は116.19→114.97。
恐怖と欲望指数は45→48。
週明けのNYダウは417ドル(1.34%)高の31499ドルと続伸。
高値31603ドル、安値31161ドル。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオ(25日)は83.99(前日81.51)。
NASDAQは92ポイント(0.86%)高の10952ポイントと続伸。
高値10983ポイント、安値10713ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオ(25日)は80.70(前日80.11)。
S&P500は44ポイント(1.19%)高の3797ポ゚イントと続伸。
高値3810ポイント、安値3741ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオ(25日)は76.61(前日75.77)。
ダウ輸送株指数は373ポイント(2.94%)高の13066ポイントと続伸。
SOX指数は0.64%高の2351ポイントと6日続伸。
VIX指数は29.85と小幅上昇。
3市場の合算売買高は118億株(前日121.5億株。過去20日平均は115.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比185円高の27145円。
ドル建ては大証日中比185円高の27145円。
ドル円は148.96円。
10年国債利回りは4.246%。
2年国債利回りは4.508%。
「200日線(27220円)がポイント」
週明けの日経平均は寄り付き343円高。
終値84円(△0.31%)高の26974円と3日ぶりに反発。
オプションSQ値26666円は上回って7勝。
日足は2日連続で陰線。
TOPIXは5.21ポイント(△0.28%)高の1887ポイントと3日ぶりに反発。
日銀は6月18日以来86日間ETFを買っていない。
プライム市場指数は2.69ポイント(0.28%)高の971.06と3日ぶりに反発。
東証マザーズ指数は0.33%高の726.49と4日ぶりに反発。
プライム市場の売買代金は2兆6028億円(前日は2兆5950億円)。
値上がり904銘柄(前日350銘柄)。
値下がり858銘柄(前日1422銘柄)。
新高値39銘柄(前日31銘柄)。
新安値31銘柄(前日28銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは86.39(前日80.37)。
NTレシオは14.29倍(前日14.29倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
下向きの25日線(26883円)からは△0.34%(前日▲0.10%)。
2日ぶりに上回った。
上向きの75日線は27502円。
22日連続で下回った。
下向きの200日線(27220円)からは▲0.90%(前日▲1.24%)。
3日連続で下回った。
下向きの5日線は27057円。
2日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.853%(前日▲11.928%)
買い方▲10438%(前日▲10.837%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.634%(前日▲4.522%)。
買い方▲27.053% (前日▲27.306%)。
空売り比率は43.3%(前日43.4%。26日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.3%(前日7.9%)。
日経VIは25.03(前日24.06)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.45倍(前日12.41倍)。
前期基準では13.05倍。
EPSは2166円(前日2166円)。
225のPBRは1.14倍(前日1.14倍)。
BPSは23662円(前日23588円)。
10年国債利回りは商い不成立(前日0.250%)。
プライム市場の予想PERは13.22倍。
前期基準では13.85倍。
PBRは1.15倍。
日経平均の予想益回りは8.03%。
同配当利回りは2.35%。
プライム市場の予想益回りは7.55%。
配当り利回り加重平均は2.56%。
プライム市場の単純平均は4円高2380円。
プライム市場の売買単価は2527円(前日2527円)。
プライム市場の時価総額は686兆円(前日686兆円)。
ドル建て日経平均は181.10(前日178.90)と3日ぶりに反発。
26日連続で200ドル割れ。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比185円高の27145円。
高値27375円、安値26855円。
大証先物夜間取引終値は日中比180円高の27140円。
気学では「目先のポイントを作る日」。
水曜は「押し目にある時は底入れ。急伸することあり」。
木曜は「人気に逆行して動く日」。
金曜は「後場不時高を見る日。押し目買い良し」。
ボリンジャーのプラス1σが27881円。
マイナス1σが26385円。
《今日のポイント10月25日》
(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
10年国債利回りは4.246%。
2年国債利回りは4.508%。
ドル円は148円台後半。
SKEW指数は116.19→114.97。
恐怖と欲望指数は45→48。
(2)ダウ輸送株指数は373ポイント(2.94%)高の13066ポイントと続伸。
SOX指数は0.64%高の2351ポイントと6日続伸。
VIX指数は29.85と小幅上昇。
3市場の合算売買高は118億株(前日121.5億株。過去20日平均は115.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比185円高の27145円。
(3)プライム市場の売買代金は2兆6028億円(前日は2兆5950億円)。
値上がり904銘柄(前日350銘柄)。
値下がり858銘柄(前日1422銘柄)。
新高値39銘柄(前日31銘柄)。
新安値31銘柄(前日28銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは86.39(前日80.37)。
NTレシオは14.29倍(前日14.29倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
(4)下向きの25日線(26883円)からは△0.34%(前日▲0.10%)。
2日ぶりに上回った。
上向きの75日線は27502円。
22日連続で下回った。
下向きの200日線(27220円)からは▲0.90%(前日▲1.24%)。
3日連続で下回った。
下向きの5日線は27057円。
2日連続で下回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.853%(前日▲11.928%)
買い方▲10438%(前日▲10.837%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.634%(前日▲4.522%)。
買い方▲27.053% (前日▲27.306%)。
(6)空売り比率は43.3%(前日43.4%。26日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.3%(前日7.9%)。
日経VIは25.03(前日24.06)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.45倍(前日12.41倍)。
EPSは2166円(前日2166円)。
225のPBRは1.14倍(前日1.14倍)。
BPSは23662円(前日23588円)。
10年国債利回りは商い不成立(前日0.250%)。
(8)プライム市場の単純平均は4円高2380円。
プライム市場の時価総額は686兆円(前日686兆円)。
ドル建て日経平均は181.10(前日178.90)と3日ぶりに反発。
26日連続で200ドル割れ。
(9)ボリンジャーのプラス1σが27881円。
マイナス1σが26385円。
今年の曜日別勝敗(10月24日まで)
↓
月曜19勝18敗
火曜23勝18敗
水曜20勝20敗
木曜22勝18敗
金曜20勝18敗
(櫻井)。