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2022.10.08 小川 真由美

財布を忘れたサザエさん


金曜前場の朝、改札で気付きました。

Suicaがない。

雨でバッグを替えたためでした。

財布もない。

家に取りに戻る時間もない。

電車にもタクシーにも乗れない。

どうしよう…

途方に暮れた時、都市伝説が頭をよぎりました。"交番に行くと貸してくれるらしい"

恐る恐る覗いた駅前交番には若いお巡りさんが2人。恥を忍んで事情を話しました。

「事情は分かりました。身分証明書は…」

「全て忘れました。」

本署に問い合わせながら途方に暮れるお巡りさんと私。さらに恥を忍んで自分の仕事や放送時間が迫っていることなどを説明し、本署に再び問い合わせてくれるお巡りさん。スタッフに連絡したりする間に無情にも時間が過ぎて行きます。その日のうちに必ずお返しすることを約束し、片道の電車代をお借りできそうな算段が付き始めたところですでに20分経過。余裕で家に帰れたなぁ…書類にサインしようとペンを取ったところでお巡りさん「まだもう少し時間が掛かってしまいますが間に合いますか?タクシーを捕まえて理解してくれる運転手さんを探した方が早いかもしれないです…」「もしかしてこの書類、ずっと保管されるのですか」「はい、規則で」

そりゃそうだ。恥に恥を重ねた上で申し訳なく思いつつ、そうすることにしました。

結果。事情を聞いてくれた年配の運転手さん、親切に家まで財布を取りに行く間、待って私を送り届けてくれました。

運転手さんの言葉が優しかった。「急いでいる時には落ち着いた方がいいですよ。走って転んだりしたら元も子もない。ゆっくり落ち着いてお仕事頑張ってくださいね。」

現場到着後、本署経由で交番のお巡りさんに御礼と報告の電話をし、無事前場中継を終えました。ご心配をお掛けしました。

スタッフや友人に指摘されて気付いたのですが、携帯のクレジット機能とかPayPayとかタクシーアプリとか、落ち着いて考えたら色々と対処方法はあったはず。運転手さんのおっしゃる通り、焦るとろくな事がないですね。

とりあえず…携帯に交通系IC入れよっかな。