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2022.09.20 櫻井 英明
道具
「株は上げなきゃ下がらない。株が下げなきゃ上がれない」。
簡単な言葉です。
でも、ある意味で株式市場の本質。
もちろん株価の上下変動の説明をするには道具が必要です。
「CPIが予想よりも上ブレたから急落」。
専門家のもっともらしい言葉に翻弄されるのが市場でもあり世間でもあります。
大昔は貿易収支、あるい雇用統計、最近は物価。
材料には事欠きません。
でも8月のCPIは8.1%上昇という市場予想が8.3%で着地したというのが事実。
トレンドが反転してインフレ継続感が出たのも事実。
それでも7月の9.1%よりも低いですし、何よりCPIそのものが何カ月も遅れて出てくる数字の合計。
信頼性があるのかないのかという点は問われない。
むしろ先週のアメリカはメジャーSQ週。
だから荒れたのでしょうが、ここは見ないというか見えないフリ。
本質から離れて道具を持ち出して語る姿勢が市場では多いようです。
そういえば、土曜日経朝刊の見出しは「売買代金が高水準。東証プライム1カ月ぶり」。
これは何か笑える記事でした。
FTSEの銘柄入れ替えで大引けに商いが膨らんだのが事実、
でも解釈は「機関投資家が8月以降買っていたハイテク株を売る動き」。
とか「買いに動いたのは個人投資家」などのコメント。
「高配当株買い」あるいは「短期筋の個人による反発狙い」の買いなどの解釈。
記事も記事ですが質問に答えた専門家のコメントも興味深い。
何かを持ってこないと説明が売買代金増加の説明がつかなかったのでしょう。
それを記者が都合よくまとめたように映ります。
というか、市場では四方八方に気配りして株価動向を分析することが必要ということでしょうか。
単なる需給要因を相場観に結びつけると意味不明となる好事例でもいありました。
40周年を迎えたある企業経営者の言。
「ここまでに7−8回の分岐点で判断を間違えなかったから続けられて今がある。
スタートアップと言ってもそう優しいことではない」。
二者択一の判断を8回間違えない確率は256分の1。
0.39%だ。
その裏側で一度判断を間違えて退場した企業は無数にある。
先週末に東洋経済「会社四季報」発売。
ある市場関係者さんから「いつも発売日は暴落アノマリーのような・・・。
一番すごかったのは2011年3月11日の「四季報発売日でした」と。
調べてないので何とも言えないがアノマリーがあるようなないような。
因みに前回6月17日(金)の日経平均は468円安。
この日前場のTOPIXは前営業日比2.03%安。
日銀はETFを701億円買い入れたがそれ以来買い入れていません。
今回は日経平均の終値が308円安(▲1.1%)。
因みに3月18日の日経平均は174円高でした。
四季報発売日は基本的には以下の4回。
新春号:12月第3金曜日。
春号: 3月第3金曜日。
夏号:6月第3金曜日。
秋号:9月第3金曜日。
以下は今朝の場況。
↓
「3日ぶりに反発」
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って3日ぶりに反発。
長期金利が一時11年ぶりの高水準を付け売り先行の展開。
NYダウは寄り付き直後に263ドル安まで下落。
売り一巡後は前週の大幅下落の反動で短期的な戻りを見込む買いが優勢となり上昇に転じた。
アップル、セールスフォース、ナイキ、アメリカン・エキスプレスが上昇。
メルクとJ&Jは下落。
NAHB住宅指数は3ポイント低下し46。
低下は9カ月連続。
20年春を除けば2014年5月以来の低水準となった。
市場予想は47だった。
FOMCでの利上げ確率は0.75%トが81%超。
1%が19%。
10年国債利回りは3.494%。
一時3.518%と2011年以来の水準に上昇した。
2年国債利回りは3.946%。
一時3.970%と07年11月以来の高水準まで上昇した。
為替はロンドンと東京が祝日のため休場。
商いは全体的に乏しかった。
中国人民元は26カ月ぶりの安値を更新。
心理的な節目の1ドル=7元を突破した。
ドル円は143円台前半。
WTI原油先物10月限は前日比0.62ドル(0.73%)高の1バレル=85.73ドル。
ビッドコインは0.2%安の19381ドル。
一時約5%下落し18387ドルと3カ月ぶりの安値をつけた。
イーサは3%下落し2カ月ぶりの安値となる1285ドル。
SKEW指数は119.97→117.71→116.26。
恐怖と欲望指数は35→37。
週明けのNYダウは197ドル(0.64%)高の31019ドルと3日ぶりに反発。
高値31026ドル、安値30559ドル。
サイコロは6勝6敗。
NASDAQは86ポイント(0.76%)高の11535ポイントと3日ぶりに反発。
高値11538ポイント、安値11337ポイント。
サイコロは5勝7敗。
S&P500は26ポイント(0.69%)高の3899ポ゚イントと3日ぶりに反発。
高値3900ポイント、安値3838ポイント。
サイコロは6勝6敗。
ダウ輸送株指数は249ポイント(1.95%)高の13075ポイントと5日ぶりに反発。
SOX指数は0.58%高の2577ポイントと続伸。
VIX指数は25.76と低下。
3市場の合算売買高は95.8億株(前日169.2億株。過去20日平均は107.2億株)。
今年6番目の低水準。
225先物CME円建ては大証日中比140円高の27490円。
ドル建ては大証日中比155円高の27505円。
ドル円は143.18円。
10年国債利回りは3.494%。
2年国債利回りは3.946%。
「輸送株指数は大幅続落、SOX指数は反発」
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。
7月半ば以来の安値を更新。
S&P500種は下値支持線と見なされていた3900を下回った。
週間での下落率はNASDAQ総合と共に6月以降で最大。
NASDAQの12ヶ月線が24ヶ月線を下回りデッドクロス。
宅配大手フェデックスの決算で「景気減速により世界的に出荷量が低迷した」と表明。
「安全資産への資金逃避が加速した」との解釈だ。
フェデックスの21.4%急落を受けてダウ輸送株指数は5.1%安。
UPSは4.5%、XPOロジスティクスは4.7%、アマゾンは2.1%。
一方、SOX指数は0.53%高と反発。
「安全資産への逃避」との解釈と矛盾した動きだ。
FOMCでの1%利上げ確率は18%。
「クアドルプル・ウィッチング」で商いは増加し3市場合算売買高は169億2000万株。
(過去20日平均は107.2億株)。
VIX指数は26.30と2カ月ぶりの高水準。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は59.5。
市場予想の60.0を下回った。
ただ前月の58.2からは上昇。
また、ガソリン価格の下落を受け家計のインフレ期待が低下した。
「ガソリン価格の下落が続いているため、消費者信頼感は一段と上昇するはずだ」と飲み方。
現況指数が58.9と前月の58.6から上昇。
期待指数も58.0から59.9に上昇。
1年先のインフレ期待は4.6%と2021年9月以来の低水準。
8月は4.8%だった。
5年先のインフレ期待は2.9%から2.8%に低下。
21年7月以来の低水準。
「多かれ少なかれ、来週の1%利上げを求める声を黙らせる」との声もある。
7月の対米証券投資統計で中国の米国債保有額は9700億ドル。
2010年5月以来(8437億ドル)の低水準だった6月の9678億ドルから増加した。
増加は8カ月ぶり。
一方、日本の保有額は1兆2340億ドルと前月の1兆2360億ドルから減少。
10年国債利回りは3.455%。
2年国債利回りは3.871%。
一時3.9%を超えた局面もあった。
イングランド銀行(英中銀)の22日の金融政策委員会で0.50%利上げ確率は51%。
0.75%利上げ確率は月初の80%超から49%に低下した。
英ポンドは一時、37年ぶりの安値となる1.1351ドルまで下落。
ドル円は142円台後半。
WTI原油先物10月限は前日比0.01ドル(0.01%)高の1バレル=85.11ドル。
週間では1.9%下落。
ビッドコインは0.47%安の1万9598.00ドル
SKEW指数は120.19→119.97→117.71。
恐怖と欲望指数は40→36。
週末のNYダウは139ドル(0.45%)安の30822ドルと続落。
高値30866ドル、安値30550ドル。
サイコロは6勝6敗。
NASDAQは103ポイント(0.90%)安の11448ポイントと続落。
高値11460ポイント、安値11316ポイント。
サイコロは5勝7敗。
S&P500は28ポイント(0.72%)安の3873ポ゚イントと続落。
高値3880ポイント、安値3837ポイント。
サイコロは6勝6敗。
ダウ輸送株指数は685ポイント(5.07%)安の12825ポイントと4日続落。
SOX指数は0.53%高の2563ポイントと反発。
VIX指数は26.30。
3市場の合算売買高は169.2億株(前日111.1億株。過去20日平均は107.2億株)。
225先物CME円建ては大証日中比45円安の27305円。
ドル建ては大証日中比25円安の27325円。
ドル円は142.91円。
10年国債利回りは3.455%。
2年国債利回りは3.871%。
週間ベースでNYダウは4.1%安。
NASDAQ総合指数は5.5%安。
S&P500は4.8%安。
それぞれ2週ぶりに反落。
「SQ値28253円に対しては2勝4敗」
週末の日経平均は寄り付き244円安。
終値は308円(▲1.11%)安の27567円と反落。
日足は2日ぶりに陰線。
水曜に空けたマドは28530円ー28141円。
金曜に空けたマドは27801円ー27655円。
SQ値28253円に対しては2勝4敗。
週間では647円下落。
週足は陰線。
TOPIXは11.87ポイント(▲0.61%)安の1938ポイントと反落。
日銀は6月17日以来63日間ETFを買っていない。
プライム市場指数は6.09ポイント(▲6.09%)安の997.57と反落。
東証マザーズ指数は1.90%安の736.78と反落。
プライム市場の売買代金は3兆4048億円(前日は2兆3326億円)。
FTSEの銘柄入替の影響で大引けに膨らんだ。
値上がり551銘柄(前日960銘柄)。
値下がり1233柄(前日773銘柄)。
新高値44銘柄(前日48銘柄)。
新安値45銘柄(前日35銘柄)。
日経平均の騰落レシオは90.21(前日99.22)。
NTレシオは14.22倍(前日14.29倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
下向きの25日線(28254円)からは▲2.43%(前日▲1.48%)
3日連続で下回った。
上向きの75日線は27517円。
44日連続で上回った。
下向きの200日線(27412円)からは△0.57%(前日△1.66%)。
5日連続で上回った。
下向きの5日線は28083円。
3日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.453%(前日▲13.035%)
買い方▲7.760%(前日▲7.906%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲13.524%(前日▲12.874%)。
買い方▲24.604% (前日▲24.066%)。
空売り比率は41.2%(前日41.8%。2日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率6.0%(前日6.5%)。
日経VIは21.02(前日20.18)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.62倍(前日12.71倍)。
19日連続で12倍台。
前期基準では13.23倍。
EPSは2184円(前日2193円)。
225のPBRは1.15倍。
BPSは23971円(前日24030円)。
10年国債利回りは0.250%。
プライム市場の予想PERは13.60倍。
前期基準では14.34倍。
PBRは1.18倍。
プライム市場の予想益回りは7.35%。
配当り利回り加重平均は2.49%。
プライム市場の単純平均は22円安の2476円。
プライム市場の売買単価は2401円(前日2598円)。
プライム市場の時価総額は704兆円(前日708兆円)。
ドル建て日経平均は191.99(前日194.12)と反落。
3日連続で200ドル割れ。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比45円安の27305円。
高値27440円、安値27200円。
大証先物夜間取引終値は日中比変わらずの27350円。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比140円高の27490円。
高値27535円、安値2710円。
気学では「変化を起こす重要日。後場の足取りを注視せよ」
水曜は「前日の足取りに逆行して動く日」。
木曜は「寄り安は買いなれど。上放れ高きは売り狙え」。
ボリンジャーのプラス1σが28767円。
マイナス1σが27741円。
マイナス2σが27228円。
マイナス3σが26715円。
先週末から始まった水星の逆行は10月2日に終わる。
アノマリー的には「株安の日」。
「節分天井彼岸底」は秋にも該当すると言われるが・・・。
《今日のポイント9月20日》
(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って3日ぶりに反発。
10年国債利回りは3.494%。
2年国債利回りは3.946%。
ドル円は143円台前半。
SKEW指数は119.97→117.71→116.26。
恐怖と欲望指数は35→37。
(2)ダウ輸送株指数は249ポイント(1.95%)高の13075ポイントと5日ぶりに反発。
SOX指数は0.58%高の2577ポイントと続伸。
VIX指数は25.76と低下。
3市場の合算売買高は95.8億株(前日169.2億株。過去20日平均は107.2億株)。
225先物CME円建ては大証日中比140円高の27490円。
(3)プライム市場の売買代金は3兆4048億円(前日は2兆3326億円)。
FTSEの銘柄入替の影響で大引けに膨らんだ。
値上がり551銘柄(前日960銘柄)。
値下がり1233柄(前日773銘柄)。
新高値44銘柄(前日48銘柄)。
新安値45銘柄(前日35銘柄)。
日経平均の騰落レシオは90.21(前日99.22)。
NTレシオは14.22倍(前日14.29倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
(4)下向きの25日線(28254円)からは▲2.43%(前日▲1.48%)
3日連続で下回った。
上向きの75日線は27517円。
44日連続で上回った。
下向きの200日線(27412円)からは△0.57%(前日△1.66%)。
5日連続で上回った。
下向きの5日線は28083円。
3日連続で下回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.453%(前日▲13.035%)
買い方▲7.760%(前日▲7.906%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲13.524%(前日▲12.874%)。
買い方▲24.604% (前日▲24.066%)。
(6)空売り比率は41.2%(前日41.8%。2日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率6.0%(前日6.5%)。
日経VIは21.02(前日20.18)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.62倍(前日12.71倍)。
EPSは2184円(前日2193円)。
BPSは23971円(前日24030円)。
10年国債利回りは0.250%。
(8)プライム市場の単純平均は22円安の2476円。
プライム市場の時価総額は704兆円(前日708兆円)。
ドル建て日経平均は191.99(前日194.12)と反落。
3日連続で200ドル割れ。
(9)ボリンジャーのプラス1σが28767円。
マイナス1σが27741円。
マイナス2σが27228円。
マイナス3σが26715円。
先週末から始まった水星の逆行は10月2日に終わる。
アノマリー的には「株安の日」。
今年の曜日別勝敗(9月16日まで)
↓
月曜17勝16敗
火曜19勝17敗
水曜18勝17敗
木曜20勝15敗
金曜19勝16敗
(櫻井)