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2022.08.09 櫻井 英明
ああ栄冠は株に輝く
「自分でモノを考える」ということ。
判ってはいるが、安易に他人の意見に流されることは多いようです。
他人の思考だってまたその他の人の思考が集約されているもの。
だから常に「この指止まれ」の相場観が横行しやすくなるのでしょう。
良い例が先週火曜の東京株式の下落。
登場したのは「ペロシ下院議長の訪台による地政学リスク」でした。
これを材料視して市場はネガムード。
しかしよくよく考えれば「ISM製造業指数悪化→債券利回り低下→1ドル2円以上の円高」。
この構図で考えれば「債券買い&ドル売り&日本株売り」のシナリオを自分の思考で思いつくはず。
だから翌日のNY株大幅安だったのにシカゴ225先物はプラスで戻ってきたのでしょう。
理由は自分で考えるには「2円以上の円高→2円以上の円安」。
これで「ペロシ氏悪役説」は自分の中では完全に否定できましたし、やはり誤謬だった事が証明されました。
こういうのが「自分で考える」ということでしょう。
条件は誰にも平等に提示されています。
それを吸収し思考するのは個々人の作業。
アンチョコにすがりたい気持ちはわかりますが、そもそも株式市場は未来展望ですから正解は観測時点では出ていません。
加えれば、結果が出てからあたかも未来を話題にしているように語る市場関係者も多いもの。
NY高を受ければ市場関係者の声のトーンはたぶん先週の火曜とは様変わりに大きくなることでしょう。
必要なのは「不動心」あるいは「平常心」。
「慌てず、騒がず、諦めず」はいつでもどこでも必要です。
為替と株の関係について知りたいという人が多くなったようです。
いまさらではありますが、確かに関係は大きい。
「円安」になれば日経平均は上昇傾向。
逆に「円高」になれば日経平均は下落傾向。
原因はいくつかあります。
しかし輸出産業と輸入産業では真逆の効果。
円が基軸通貨でないことからの不協和音みたいなものでしょう。
日本企業の多くは海外で活動をしています。
問題はドルでビジネスをしているのに決算は円建てということ。
だから「円安」だと円建ての利益は拡大します。
絶対数は変わらないのですが見かけ上の利益は増えることになります。
また、日本株の取引量の7割を占める海外投資家はドルを円に換えて日本株を買います。
この際の為替に関する投資行動が、為替と株の関係を需給的に不安定にする要素も否定できなません。
その意味では学説よりも実務を優先することが重要です。
6月9日高値は28389円。
終値ベースで28246円。
3月25日高値は28338円。
終値ベースが28149円。
3月27日終値ベースが28252円。
そして6月SQ値は28122円。
これらの数字にチャレンジできるかどうかが課題。
銘柄アプローチというのはひとさまざま百人百様。
業績スクリーニング、テクニカル、需給、指標面などなど秘伝の秘宝は誰もが一つやふたつは持っているもの。
しかし、そこにあるのは銘柄であって企業ではないような気がします。
先入観なく予断なくピュアな心で銘柄を眺め尽くすというのは単純。
でも意外と強いアプローチでしょう。
フィルターを通して選別した銘柄はどうしても同じような傾向になりがち。
株価が下落したり当期の業績が悪い銘柄は除外されがち。
できるならば「その会社は誰が何をやっているのか。強みは何なのか」。
そして「どこをめざしているのか」。
ここをトコトン考え尽くしてから、初めて罫線を見るというような作業をするのも一考です。
罫線を見て銘柄を選ぶこともあるかもしれません。
でも罫線が同じだからといって株価がそこから同じ動きをする訳ではありません。
しかし呪縛のように罫線の法則に捕らわれて良い企業を見逃しかねないという悪弊もあります。
企業はグラフではありませんし、銘柄は罫線ではありません。
罫線至上主義の根本的な呪縛は「同じ罫線は同じ値動きをする」ということが証明されていない点。
2000年以降ビジュアル的ツールが蔓延したせいで罫線至上主義がはびこりました。
でも基本は「企業あるいは銘柄」。
無機質な罫線もたまには浮かび上がって訴えることもあるでしょう、
でもそれは滅多にあることではない。
必要なのはピュアな視点と心眼だと思います。
《兜町ポエム》季節もの
「ああ栄冠は株に輝く」
買い物湧き材料溢れて
天高く純白のチャート今日ぞ飛ぶ
マーケットよいざ
値動きは歓呼にこたえ
いさぎよし微笑む希望
ああ栄冠は株に輝く
懐疑を打ち悲観を蹴りて
悔ゆるなき銘柄の力ぞ技ぞ
マーケットよいざ
一瞬に気配に賭けて
相場の讃歌を綴れ
ああ栄冠は株に輝く
マドが空く株の動きに
通うもの美しく匂える未来
マーケットよいざ
買い物でストップ高の
感激をまぶたに描け
ああ栄冠は株に輝く
以下は今朝の場況。
↓
「マチマチ」
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
NYダウは続伸。
「雇用統計が市場予想を大幅に上回り景気への懸念が後退した」との解釈。
一方で「FRBがインフレ抑制に向けた引き締めを継続するという見方」も強い。
ただエヌビディアが5-7月期の売上高と売上高総利益率を大幅に下方修正し6%安。
AMDやクアルコムなど半導体セクターが下落しNASDAQとS&P500は小幅続落。
SOX指数は1.6%安。
バリュー指数は0.1%高、グロース指数は0.4%安。
CPIは前年比8.7%上昇するとの予想。
金利先物に織り込まれた9月の0.75%利上げの確率は69%。
FF金利が来年3月までに3.62%まで上昇する見通し。
国債利回りは低下。
10年国債利回りは2.749%。
2年国債利回りは3.209%。
ドル円は135円水準。
WTI原油9月物は1.75ドル(1.97%)高の90.76ドル。
SKEW指数は122.81→125.97→123.69。
恐怖と欲望指数は49→50。
約4か月ぶりに「ニュートラル」。
週明けのNYダウは29ドル(0.09%)高の32832ドルと続伸。
高値33109ドル、安値32769ドル。
サイコロは7勝5敗。
NASDAQは13ポイント(0.10%)安の12644ポイントと続落。
高値12855ポイント、安値12597ポイント。
サイコロは5勝7敗。
日足は8陽連。
S&P500は5ポイント(0.12%)安の4140ポ゚イントと3日続落。
高値4186ポイント、安値4128ポイント。
サイコロは5勝7敗。
ダウ輸送株指数は51ポイント(0.35%)高の14652ポイントと4日続伸。
SOX指数は1.61%安の3004ポイントと続落。
VIX指数は21.29と上昇。
3市場の売買高は110.1億株(前日106億株、過去20日平均は108億株)。
225先物CME円建ては大証日中比115円安の28125円。
ドル建ては大証日中比100円安の28140円。
ドル円は135.00円。
10年国債利回りは2.749%。
2年国債利回りは3.209%。
「28000円台キープ」
火曜の日経平均は寄り付き125円安。
終値は73円(△0.26%)高の28249円と4日続伸。
日足は4日連続で陽線。
TOPIXは4.24ポイント(△0.22%)高の1951ポイントと続伸。
日銀は6月17日以来36日間ETFを買っていない。
今年の購入額は5608億円。
消化率は9.35%。
昨年の買い入れ額は8734億円。
プライム市場指数は2.21ポイント(△0.22%)高の1004.09と続伸。
東証マザーズ指数は1.35%安の720.47と続落。
プライム市場の売買代金は2兆7090億円(前日は2兆8717億円)。
5日連続で2兆円台。
値上がり894銘柄(前日1359銘柄)。
値下がり867銘柄(前日418銘柄)。
新高値71銘柄(前日76銘柄)。
新安値23銘柄(前日15銘柄)。
日経平均の騰落レシオは129.80(前日122.82)。
NTレシオは14.48倍(前日14.47倍)。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
上向きの25日線(27259円)からは△3.63%(前日△3.71%)
16日連続で上回った。
上向きの75日線は26964円。
16日連続で上回った。
横這いの200日線(27559円)からは△2.24%(前日△2.50%)。
12日連続で上回った。
上向きの5日線は27938円。
3日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.469%(前日▲13.442%)
買い方▲6.711%(前日▲7.496%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.616%(前日▲12.728%)。
買い方▲26.064% (前日▲25.338%)。
空売り比率は42.2%(前日41.9%。3月24日から85日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は6.0%(前日7.8%)。
日経VIは18.31(前日20.35)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.79倍(前日12.76倍)。
5日連続で12倍台。
前期基準では13.34倍。
EPSは2208円(前日2208円)。
市場予想の平均値は2242円。
225のPBRは1.16倍。
BPSは24352円(前日24289円)。
10年国債利回りは0.170%。
プライム市場の予想PERは13.77倍。
前期基準では14.36倍。
PBRは1.19倍。
プライム市場の予想益回りは7.25%。
配当り利回り(加重平均)は2.39%。
プライム市場の単純平均は0.90円安の2506円。
プライム市場の売買単価は2411円(前日2368円)。
プライム市場の時価総額は710兆円(前日709兆円)。
ドル建て日経平均は208.79(前日211.31)と3日ぶりに反落。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比115円安の28125円。
高値28315円、安値28010円。
大証先物夜間取引終値は日中比80円安の28160円。
気学では「高下荒く変化を起こす日」。
水曜は「吹き値売り方針の日」。
金曜は「逆行性を含む日。前後場足取りを異にする」。
ボリンジャーのプラス2σが28642円。
プラス1σが27951円。
マイナス1σが26567円。
アノマリー的には「変化日」。
《今日のポイント8月9日》
(1)週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
10年国債利回りは2.749%。
2年国債利回りは3.209%。
ドル円は135円水準。
SKEW指数は122.81→125.97→123.69。
恐怖と欲望指数は49→50。
約4か月ぶりに「ニュートラル」。
(2)ダウ輸送株指数は51ポイント(0.35%)高の14652ポイントと4日続伸。
SOX指数は1.61%安の3004ポイントと続落。
VIX指数は21.29と上昇。
3市場の売買高は110.1億株(前日106億株、過去20日平均は108億株)。
225先物CME円建ては大証日中比115円安の28125円。
(3)プライム市場の売買代金は2兆7090億円(前日は2兆8717億円)。
5日連続で2兆円台。
値上がり894銘柄(前日1359銘柄)。
値下がり867銘柄(前日418銘柄)。
新高値71銘柄(前日76銘柄)。
新安値23銘柄(前日15銘柄)。
日経平均の騰落レシオは129.80(前日122.82)。
NTレシオは14.48倍(前日14.47倍)。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
(4)上向きの25日線(27259円)からは△3.63%(前日△3.71%)
16日連続で上回った。
上向きの75日線は26964円。
16日連続で上回った。
横這いの200日線(27559円)からは△2.24%(前日△2.50%)。
12日連続で上回った。
上向きの5日線は27938円。
3日連続で上回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.469%(前日▲13.442%)
買い方▲6.711%(前日▲7.496%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.616%(前日▲12.728%)。
買い方▲26.064% (前日▲25.338%)。
(6)空売り比率は42.2%(前日41.9%。3月24日から85日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は6.0%(前日7.8%)。
日経VIは18.31(前日20.35)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.79倍(前日12.76倍)。
5日連続で12倍台。
前期基準では13.34倍。
EPSは2208円(前日2208円)。
市場予想の平均値は2242円。
BPSは24352円(前日24289円)。
10年国債利回りは0.170%。
(8)プライム市場の単純平均は0.90円安の2506円。
プライム市場の時価総額は710兆円(前日709兆円)。
ドル建て日経平均は208.79(前日211.31)と3日ぶりに反落。
(9)ボリンジャーのプラス2σが28642円。
プラス1σが27951円。
マイナス1σが26567円。
アノマリー的には「変化日」。
今年の曜日別勝敗(8月8日まで)
↓
月曜15勝13敗
火曜16勝14敗
水曜17勝12敗
木曜17勝13敗
金曜16勝13敗
(櫻井)。