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2022.07.21 中嶋 健吉
外国人買いの歴史
上昇しそうでキッカケを掴めない日本の株式市場、過ってそうであるように
やはり導火線に火を点けるのは外国人買いかもしれません。
そこで自分なりに外国人買いの歴史を纏めてみました。
(1)第一回1959~63年(S34~38年)
・岩戸景気の中、池田内閣の所得倍増計画(S35 )
・東証修正平均株価(当時そう呼ばれていた)1000円乗せ
・ジャパン・ファンド(1961年に運用開始した、米国で日本に投資する最古の
投信)の買い。 しかし買い越し額は1億ドル程度(S38 )
・米金利平行税(海外株式の取得に一律15%の課税 S38 )の導入で終了
(2)第二回 1968~71年(S43~46年)
・日本の経済が白物家電でブームで大きく飛躍する
・PERの概念導入(それまでの日本は配当利回り理論 3%迄買い上がれば
行き過ぎ)
・米国のドレイファス・ファンドが安いPERに着目、松下電器を数千万株購入
国内勢は低くなった配当利回りを嫌気して売り向かった
・ニクソン・ショック(1971年8月)で終了
(3)第三回 1980~82年(S55 ~57年)
・日本は第2次オイルショックを輸出主導で最初に克服
・1980年アラブマネーの日本株買い始まる
・1981年4月14日、日経夕刊でフランクフルト駐在の林記者がアラブ買い
をレポート。 証券会社のアラブ詣で始まり買いが加速
・1982年6月IBMスパイ事件で終了
(4)第四回 2003~07年(H15~19年)
・りそな銀行国有化で株主責任を不問に。不良債権処が峠を越える。
・改革無くして成長無しの小泉―竹中路線を外国人が評価
・外国人の買い越し基調続くこの5年間の買い越しは毎年各8,8,10,6,6
兆円の合計38兆円に上る
・2007年8月のパリバ・ショック(サブプライムローン問題の始まり)で終了
いずれも日本ターニングポイントとなる節目で外国人買いが入っています。
更に終了は当たり前ですが常に外的要因になります。
さて今回は日本のデフレからの復活の大きな節目になります。
外国人がどの様な反応になるかじっくり見極め合いとおもいます。