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2024.08.13 櫻井 英明

夢があるから強くなれる

7日(水)のブルームバーグに登場したNY大学教授、最近では著名エコノミストのヌリエル・ルービニ氏。
2008年の金融危機を事前に警告したことで有名になりました。
「ドクタードゥーム(破滅博士)」の異名を取るルービニ氏
「市場は米経済がハードランディングに向かっているとの見方から積極的な利下げを織り込んでいるが、悲観的になり過ぎている」。
市場はリセッション(景気後退)に神経をとがらせているが、市場の予測は過去に間違ってきた。
「株式市場のリセッション予想は10回のうち当たったのは3回程度だ。
債券市場や逆イールドについても同じことが言える。
市場はFOMCについてさえ間違ってきた。
経済状況や金融政策の行方に関して、市場はしばしば間違えている」。
意外な楽観論で実は驚愕しました。
7月11日の高値の時に登場して思っていました。
反対指標として尊重していたのが当てが外れた格好。
もっとも以下は今年3月のコメント。
「米経済は今年も好調を維持する。
ただ、これは株式にはマイナスになるかもしれない。
米経済がリセッション(景気後退)に陥るとあまり懸念していない。
景気後退を伴わずに成長とインフレが落ち着く「ソフトランディング(軟着陸)」の可能性も低くなっている。
成長率が潜在成長率を上回り、インフレ率が高止まりする『ノーランディング』が起こる可能性が現実味を帯びている。
逆説的だが、これが現時点で想定されているほど早期に、かつ大幅な利下げを米金融当局が行なわないことを示すとするならば、
成長に関する好材料は市場にとっては悪材料になるかもしれない」。
微妙な悲観論から圧倒的な楽観論に変身した印象。
因みにルービニ氏は1958年3月29日生まれなのでほぼ同学年。

「市場はしばしば間違えている」と言えば、先週水曜日のNYの下落の解釈も同様でしょう。
「債券の入札が不調だったことから、午後マイナスに転じた」というのが市場の解釈。
しかし・・・。
木曜にはこう言いました。
「債券の人気がないということは、本来は株式にマネーガ回るはず。
入札不人気で株安というのは解釈が間違っている」。
開けてみれば翌日のNY株式は大幅高。
30年国債の入札が低調な需要だったにもかかわらずです。
市場の解釈は間違っていることが多いというか、あてにならないことは確かにしばしば遭遇します。
「この指止まれ」の解釈を鵜呑みにしてはいけないでしょう。
「はて?」の思考法が必要。
おかしい解釈は静かに修正されるものです。

日経平均日中値幅の推移。

7月31日(水)1234円(575円高)
8月 1日(木)1044円(975円安)
8月 2日(金)1591円(2216円安)
8月 5日(月)4145円(4451円安)
8月 6日(火)2834円(3217円高)
8月 7日(水)2110円(414円高)
8月 8日(木)1172円(258円安)
8月 9日(金)1226円(193円高)

映画「キングダム」で主人公の信が放った言葉。
「夢を見て何が悪い!夢があるから、前に進める。夢があるから、強くなれるんだろうが!」。
戦場の現実を知り尽くしている左慈が夢を語る信のことをバカにして言った言葉。
「夢なんてクソだ。
戦場に夢なんて転がってねぇんだよ。
夢だなんて言ってる奴こそ、くだらねぇ死に方するんだよ」。
このやり取りは印象に残る。
相場も一緒。
「戦場に夢なんて転がっていない」。
と考えるか「夢があるから、前に進める、強くなれる」と考えたいもの。

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8月13日(火)19:30〜20:00(30分)

https://www.nse.or.jp/news/2024/0809_10290.html

以下は今朝の場況。

「またCPI待ち」

週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
NYダウは反落。
S&P500とナスダック総合は小幅に3日続伸。
中小型株で構成するラッセル2000は0.9%安。
背景は「消費者物価指数(CPI)など経済指標の発表を待つ姿勢」との解釈。
スターバックスが2.58%上昇。
地銀のキーコープが9.1%急伸。
一方、ハワイアン・エレクトリックは14.45%急落。
7月のNY連銀消費者調査で1年後の予想インフレ率は3.0%と6月と変わらなかった。
一方、3年後では2.3%%と2013年6月の調査開始後で最も低い水準となった。
国債利回りは低下。
10年国債利回りは3.907%。
5年国債利回りは3.749%。
2年国債利回りは4.021%。
市場が織り込む年末までの利下げ幅は1.0%。
ただ、PPIとCPIを受け予想が変化する可能性もある。
ドル円は147円台前半。
WTI原油先物9月限は3.22ドル(4.2%)高の80.06ドルと5日続伸。
SKEW指数は147.37→144.52→140.82。
恐怖と欲望指数は23→24
(昨年10月5日が20)。

週明けのNYダウは140ドル(0.35%)安の39357ドルと3日ぶりに反落。
高値39587ドル、安値39251ドル。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは111,61(前日115.27)。
NASDAQは35ポイント(0.21%)高の16780ポイントと3日続伸。
高値16895ポイント、安値16699ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは95.61(前日98.23)。
S&P500は0.23ポイント(0.00%)高の5344ポイントと3日続伸。
高値5371ポイント、安値5324ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは112.99%(前日117.53%)。
週明けのダウ輸送株指数は85ポイント(0.55%)安の15248ポイントと続落。
SOX指数は34ポイント(0.72%)高の4743ポイントと反発。
VIX指数は20.71(前日20.37)。
NYSEの売買高は8.61億株(前日8.87億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比495円高の35545円。
ドル建ては570円高の35620円。
ドル円は147.19円。
10年国債利回りは3.907%。
2年国債利回りは4.021%。

「小幅続伸」

週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
ゲームソフト大手のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアが4.4%高。
オンライン旅行代理店のエクスペディア・グループが10.2%高。
2年国債と10年国債の利回り格差はマイナス0.11%、
10年国債利回りは3.939%。
5年国債利回りは3.796%。
2年国債利回りは4.057%。
FRBが次回FOMCで0.5%利下げする確率は52%、
前日は69%だった。
0.25%利下げ確率は49%。
ドル円は146円台後半。
WTI原油先物9月限は0.65ドル(0.85%)高の1バレル=76.84ドル。
週間では4.52%高。
SKEW指数は146.36→147.37→144.52。
恐怖と欲望指数は24→24。
(昨年10月5日が20)。

週末のNYダウは51ドル(0.13%)高の39497ドルと続伸。
高値39628ドル、安値39230ドル。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは115,27(前日115.27)。
NASDAQは85ポイント(0.51%)高の16745ポイントと続伸。
高値16789ポイント、安値16574ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは98.23(前日98.61)。
S&P500は24ポイント(0.47%)高の5344ポイントと続伸。
高値5528ポイント、安値5300ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは117.53%(前日115.53%)。
週末のダウ輸送株指数は100ポイント(0.65%)安の15334ポイントと反落。
SOX指数は20ポイント(0.43%)安の4709ポイントと反落。
VIX指数は20.37(前日23.79)。
NYSEの売買高は8.87億株(前日10.26億株)。
3市場の合算売買高は111.3億株(前日119.8億株、過去20日平均は125.9億株)。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比225円高の35275円。
ドル建ては300円高の35530円。
ドル円は146.61円。
10年国債利回りは3.939%。
2年国債利回りは4.057%。

「週足は4週連続陰線」

週末の日経平均は寄り付き441円高。
終値は193円(△0.56%)高の35025円と反発。
高値35671円。
安値34445円。
日足は4日ぶりに陰線。
5日の始値35924円はまだ上抜けず。
8月SQ値35661円に対して1敗。
日経平均は6日連続で一目均衡の雲の下。
上限は39433円。
雲の下限は38852円。
12日は42102円→41754円にマド。
18日は41054円→40587円にマド。
25日は39096円→38557円にマド。
2日は37737円→37471円にマド。
3日は35880円→35301円にマド。
この35880円が抜けない。
7月31日を戻り天井にした5日終値までの下落幅7643円。
その後4日間の戻りは3566円だから戻り率は46.7%。
日経平均は週間では884円下落。
週足は4週連続で陰線。
まだ病み上がりの域。
TOPIXは21.60ポイント(△0.88%)高の2483ポイントと反発。
25日線(2737ポイント)を6日連続で下回った。
4日ぶりに日足陰線。
16日は2923→2914にマド。
18日は2909→2893にマド。
25日は2791→2755にマド。
2日は2684→2654にマド。
3日は2536→2489にマド。
TOPIXコア30指数は反発。
プライム市場指数は11.10ポイント(△0.88%)高の1278.03と3日続伸。
東証スタンダード指数は4日続伸。
東証グロース250指数は4.05ポイント(△0.73%)高の561.78と4日続伸。
25日移動平均線からの乖離は▲11.07%(前日▲13.74%)。
プライム市場の売買代金は6兆3348億円(前日5兆3509億円)。
SQで多少膨らんだ。
売買高は25.74億株(前日24.19億株)。
値上がり1225銘柄(前日588銘柄)。
値下がり392銘柄(前日1027銘柄)。
新高値14銘柄(前日6銘柄)。
新安値12銘柄(前日15銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは83.10(前日81.29)。
東証グロース市場の騰落レシオは84.54(前日81.74)。
NTレシオは14.10倍(前日14.15倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
TOPIXは6勝6敗で50.00%。
東証グロース市場指数は7勝5敗で58.33%。
下向きの25日線(38647円)から▲9.37%(前日▲10.42%)。
15日連続で下回った。
下向きの75日線は38723円。
7日連続で下った。
上向きの200日線(36911円)からは▲5.11%(前日▲5.60%)。
6日連続で下回った。
下向きの5日線は34215円。
3日連続で上回った。
13週線は38643円。
26週線は38827円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.477%(前日▲15.355%)。
買い方▲15.540%(前日▲16.310%)。
東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲0.872%(前日▲1.796%)。
買い方▲31.534%(前日▲32.181%)。
空売り比率は47.0%(前日47.3%、2日連続で40%超)。
6月17日が45.9%だった。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は10.6%(前日10.3%)。
昨年8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、昨年6月9日が16.1%。
日経VIは45.28(前日46.62)。
日経平均採用銘柄のPERは14.43倍(前日14.35倍)。
前期基準では14.76倍。
EPSは2427円(前日2427円)。
直近ボトムは9月28日2056円。
直近ピークは8月6日2431円、7月11日2401円、3月4日2387円。
225のPBRは1.26倍(前日1.26倍)。
BPSは27797円(前日27043円)。
日経平均の予想益回りは6.93%。
予想配当り利回りは2.11%。
指数ベースではPERは18.85倍(前日18.87倍)。
EPSは1858円(前日1845円)。
PBRは1.75倍(前日1.77倍)。
BPSは20014円(前日20017円)。
10年国債利回りは0.855%(前日0.840%)。
プライム市場の予想PERは14.31倍。
前期基準では14.63倍。
PBRは1.21倍。
プライム市場の予想益回りは6.95%。
配当利回り加重平均は2.49%。
プライム市場の単純平均は28円高の2653円(前日は2624円)。
プライム市場の売買単価は2486円(前日2211円)。
プライム市場の時価総額は865兆円(前日858兆円)。
ドル建て日経平均は238.17(前日238.29)と続落。
週明けのシカゴ225先物9月限円建ては大証前日比495円高の35545円。
高値35860円、安値35185円。
大証夜間取引終値は日中比250円高の35300円。
週末のシカゴ225先物9月限円建ては大証前日比225円高の35275円。
高値35915円、安値34420円。
気学では火曜は「気味が悪くても突っ込み売り見送り。悪目買い狙え」。
水曜は「不時の高下をみる日。押し目買い方針良し」。
木曜は「目先の天底をつくる日」。
金曜は「気味の急変をみる日なり」。
ボリンジャーのマイナス1σが35932円。
マイナス2σが33217円。
マイナス3σが30503円。
週足のマイナス1σが36976円。
マイナス2σが35309円。
マイナス3σが33642円。
アノマリー的に12日(月)は「天赦日」そして「株安の日」。
14日は「株高の日」そして「変化日」。

《今日のポイント8月13日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
   10年国債利回りは3.907%。
   5年国債利回りは3.749%。
   2年国債利回りは4.021%。
   ドル円は147円台前半。
   SKEW指数は147.37→144.52→140.82。
   恐怖と欲望指数は23→24
   (昨年10月5日が20)。

   週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
   10年国債利回りは3.939%。
   5年国債利回りは3.796%。
   2年国債利回りは4.057%。
   ドル円は146円台後半。
   SKEW指数は1146.36→147.37→144.52。
   恐怖と欲望指数は24→24。
   (昨年10月5日が20)。

(2)週明けのダウ輸送株指数は85ポイント(0.55%)安の15248ポイントと続落。
   SOX指数は34ポイント(0.72%)高の4743ポイントと反発。
   VIX指数は20.71(前日20.37)。
   NYSEの売買高は8.61億株(前日8.87億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比495円高の35545円。
   ドル建ては570円高の35620円。
 
   週末のダウ輸送株指数は100ポイント(0.65%)安の15334ポイントと反落。
   SOX指数は20ポイント(0.43%)安の4709ポイントと反落。
   VIX指数は20.37(前日23.79)。
   NYSEの売買高は8.87億株(前日10.26億株)。
   3市場の合算売買高は111.3億株(前日119.8億株、過去20日平均は125.9億株)。
   週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比225円高の35275円。

(3)プライム市場の売買代金は6兆3348億円(前日5兆3509億円)。
   SQで多少膨らんだ。
   売買高は25.74億株(前日24.19億株)。
   値上がり1225銘柄(前日588銘柄)。
   値下がり392銘柄(前日1027銘柄)。
   新高値14銘柄(前日6銘柄)。
   新安値12銘柄(前日15銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは83.10(前日81.29)。
   東証グロース市場の騰落レシオは84.54(前日81.74)。
   NTレシオは14.10倍(前日14.15倍)。

(4)下向きの25日線(38647円)から▲9.37%(前日▲10.42%)。
   15日連続で下回った。
   下向きの75日線は38723円。
   7日連続で下った。
   上向きの200日線(36911円)からは▲5.11%(前日▲5.60%)。
   6日連続で下回った。
   下向きの5日線は34215円。
   3日連続で上回った。
   13週線は38643円。
   26週線は38827円。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.477%(前日▲15.355%)。
   買い方▲15.540%(前日▲16.310%)。
   東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲0.872%(前日▲1.796%)。
   買い方▲31.534%(前日▲32.181%)。

(6)空売り比率は47.0%(前日47.3%、2日連続で40%超)。
   空売り規制なしの銘柄の比率は10.6%(前日10.3%)。
   日経VIは45.28(前日46.62)。

(7)日経平均採用銘柄のPERは14.43倍(前日14.35倍)。
   前期基準では14.76倍。
   EPSは2427円(前日2427円)。
   直近ボトムは9月28日2056円。
   直近ピークは8月6日2431円、7月11日2401円、3月4日2387円。
   225のPBRは1.26倍(前日1.26倍)。
   BPSは27797円(前日27043円)。
   日経平均の予想益回りは6.93%。
   予想配当り利回りは2.11%。
   指数ベースではPERは18.85倍(前日18.87倍)。
   EPSは1858円(前日1845円)。
   PBRは1.75倍(前日1.77倍)。
   BPSは20014円(前日20017円)。
   10年国債利回りは0.855%(前日0.840%)。

(8)プライム市場の単純平均は28円高の2653円(前日は2624円)。
   プライム市場の時価総額は865兆円(前日858兆円)。
   ドル建て日経平均は238.17(前日238.29)と続落。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが35932円。
   マイナス2σが33217円。
   マイナス3σが30503円。
   週足のマイナス1σが36976円。
   マイナス2σが35309円。
   マイナス3σが33642円。
   アノマリー的に12日(月)は「天赦日」そして「株安の日」。
   14日は「株高の日」そして「変化日」。

今年の曜日別勝敗(8月9日まで)

月曜16勝10敗
火曜19勝12敗
水曜11勝19敗
木曜15勝17敗
金曜17勝13敗
(櫻井).