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2024.08.06 櫻井 英明

どんなピンチも超えてみせる

日経平均の7月月間の値幅(高値と安値の差)は4556円61銭。
2020年3月以来、約4年ぶりの大きさでした。
月間では481円26銭(1.2%)安と3か月ぶりに下落。
8月に入って1日が975円下落。
そして2日が2216円安。
3日が4451円(12.40%)安。
下落幅はブラックマンデー翌日の1987年10月20日(3836円安、14.9%安)を超え、過去最大。
下落率は過去2番目の大きさ。
200日線(36856円)を330日ぶりに割れ込みました。
25日線(39510円)からの乖離はマイナス20%台。
ボリンジャーのマイナス3σ(32900円)も下抜ました。
こうなると、AIも罫線もしばらく効かなくなります。
TVドラマの「ブラックペアン2」のようにAIは「設定を確認してください」としか言わなくなりそうです。
あの場面で執刀医師が言ったのは「AIに従っているだけではだめだ。患者を見なければ」。
これは相場もたぶん一緒。
「1000円も下げたから、2000円も下げたから反発するだろう」なんで安易な相場観では火傷するばかり。
先週に大幅下落した時こうに言いました。
「今日の下げは相場が織り込んでいない何かがある」。
これはAIでは感じられないもの。
相場を見ていたからこそ感じた肌感覚。
そうすると、昨日や今日の大幅安は意外でもなんでもなくなります。
機械の相場解釈と罫線と、市場専門家の声だけに頼った仮需が剥落しただけ。
そう仮定すれば救いがあるように思えます。

株価は「上がってもいつ下がるかと怖い」。
そして「下がってくるとどこまでさがるか怖い」。
相場は常に怖い存在であるようです。
というか相場にまつわるこの恐怖感こそ市場の餌みたいなものなのかも知れません。

米大統領選まで3ヶ月。
掉尾の一振まで4ヶ月。
いつか来た道、そしてまた栄光への道。
テクニカルは一気に底値圏水準。
ただ業績は過去最高水準。
このアンバランスが絶妙です。

株式市場は同時に2つのことを考えられない場所。
これがまたは証明されました。
金利低下は景気の悪化の裏返しにもかかわらず過去2年以上、市場はこればかり気にしてきました。
実際のNY株式市場は金利上昇局面で上昇、金利低下局面で下落。
専門家の言う事の真逆でした。
2と5と8の法則なら32000円と35000円のレンジ。
年初のスタート台水準は33000台。
ここへの覚悟があれば、年末の掉尾の一振への期待は消えません。
ちなみに当方の今年の見通しでは「8月反落」でした。

《兜町ポエム》「舞台に立って」

無邪気に思い描いた
未来の相場のゆくえを
ひたすら追いかけた
きっともうすぐ見えなくなる
重なりあう
そう信じている
ここが相場の未来だ

数ある株で選んだのは
きっと最初から分かっていたから
これじゃなきゃダメなんだって
誰にも負けたくなかった
しんどくてもひたすら買い続けた
翌る日も翌る日も

勝ち負けがはっきりある世界は
好きだけじゃ生き残れない
いつも結果と成果
遊びじゃない
そんなこと分かってる

でもね好きだから諦めなかった
このがむしゃらな毎日がきっと
願った結末に繋がっているって
信じている

さあ
待ちに待った舞台に立って
高鳴る鼓動 挑戦の合図
何度も何度もイメージしてきた
どんなピンチも超えて見せる
大きく吸った息を吐いて
もう一度目線をあげれば
かさぶったばっかの毎日も
今に繋がっていると思えた
そうだ夢に見ていた株価の
目の前に立っているんだ

不条理を前に立ち尽くすこともあった
他人は好き勝手ばっかり言うし
もう何のために戦ってんだろ
って分かんなくなって
そんな時も もう一度言って
なんとか手を伸ばせたのは
隣で戦い続ける
投資家がいたから

ずっと
憧れてきた舞台に立って
今鳴り響く開幕の合図
何度も何度も
イメージしてきた
どんなピンチも超えて行ける
大きく吸った息を吐いて
静かに目線を上げれば
今までのどの時間も
無駄じゃなかったと思えた
そうだ夢に見てきた未来に
今私は立っているんだ

そう無邪気に思い描いた
未来の私はもうそこにいるんだ
今確かに捉えた

以下は今朝の場況。

「恐怖と欲望指数は27→19」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って3日続落。
アップルが4.8%安。
バークシャー・ハサウェイが同社株の保有規模を半減させたことが材料視された。
VIX(恐怖)指数は38.57と20年10月28日以来の高水準。
「プリングルズ」などを手がける菓子大手ケラノバは16.2%の大幅高。
7月のISM非製造業総合指数(PMI)は51.4。
6月の48.8から上昇した。
6月は2020年5月以来の低水準を付けていた。
市場予想は51.0だった。
新規受注指数は52.4と、2022年12月以来の低水準だった前月の47.3から回復。
雇用指数は51.1と、前月の46.1から上昇した。
国債利回りは一時1年ぶりの低水準。
9月のFOMCで0.5%の利下げを実施する可能性は86%、
0.25%の利下げを実施する可能性は14%る。
0.75%の利下げもあり得るとみる向きもある。
9月以前の緊急利下げの可能性も視野に入れ始めている。
2年国債と10年国債の利回り格差はマイナス0.11%。
一時0.150%のプラスとなる場面があった。
プラスに転じたのは22年7月以来。
10年国債利回りは3.779%。
一時23年6月以来の低水準となる3.667%まで低下。
5年国債利回りは3.625%。
2年国債利回りは3.901%。
一時2023年4月以来の低水準となる3.654%まで低下。
円は7カ月ぶりの高値に急騰。
ドル円は143円台後半。
WTI原油先物9月限は0.58ドル (0.79%)安の1バレル=72.94ドル。
ビットコインは15.11%安の5万3094ドル。
イーサは21.25%安の2374.70ドル。
いずれも数カ月ぶりの安値に急落。
SKEW指数は132.23→139.65→145.30。
恐怖と欲望指数は27→19。
(昨年10月5日が20)。

週明けのNYダウは1033ドル(2.60%)安の38703ドルと3日続落。
高値39056ドル、安値38499ドル。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは107,20(前日115.56)。
NASDAQは576ポイント(3.43%)安の16200ポイントと3日続落。
高値16453ポイント、安値157082ポイント。
サイコロは4勝8敗。
騰落レシオは94.98(前日101.43)。
S&P500は160ポイント(3.00%)安の5186ポイントと3日続落。
高値5250ポイント、安値5119ポイント。
サイコロは4勝8敗。
騰落レシオは105.18%(前日114.33%)。
週明けのダウ輸送株指数は261ポイント(1.75%)安の15112ポイントと3日続落。
SOX指数は88ポイント(1.91%)安の4519ポイントと3日続落。
VIX指数は38.57(前日23.89)。
NYSEの売買高は14.31億株(前日13.14億株)。
3市場の合算売買高は165億株(前日147.5億株、過去20日平均は122.9億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比1810円高の33190円。
ドル建ては1940円高の33320円。
ドル円は143.74円。
10年国債利回りは3.779%。
2年国債利回りは3.901%。

「空売り比率は38.5%と12日ぶりに40%割れ」

週明けの日経平均は寄り付き660円安。
ほとんど寄っていなかったから幻の数字。
終値は4451円(▲12.40%)安の31458円と大幅に3日続落。
高値35301円。
安値31156円。
日足は3日連続で陰線。
日中値幅は1591円(木曜1234円→金曜1596円→月曜4145円)。
2023年10月31日以来の安値水準。
下落幅はブラックマンデーの翌日の1987年10月20日(3836円安、14.9%%安)を超え過去最大。
下落率は過去2番目の大きさ。
「令和のブラックマンデー」という声も聞こえる。
3日続落での下落幅は合計7643円。
日経平均は3日連続で一目均衡の雲の下。
上限は38864円。
雲の下限は38260円。
12日は42102円→41754円にマド。
18日は41054円→40587円にマド。
25日は39096円→38557円にマド。
2日は37737円→37471円にマド。
3日は35880円→35301円にマド。
完全に2空。
TOPIXは310.45ポイント(▲12.23%)安の2227ポイントと3日続落。
25日線(2824ポイント)を2日連続で下回った。
2日連続で日足陰線。
下落幅は過去最大となり、下落率の大きさは歴代2位。
16日は2923→2914にマド。
18日は2909→2893にマド。
25日は2791→2755にマド。
2日は2684→2654にマド。
3日は2536→2489にマド。
完璧に2空。
TOPIXコア30指数は3日続落。
プライム市場指数は159.90ポイント(▲12.24%)安の1146.16と3日続落。
東証スタンダード指数は3日続落。
東証グロース250指数は91.27ポイント(▲15.84%)安の485.02と3日続落。
指数発足以来最大の下落。
先物は連日でサーキットブレーカーが発動された。
25日移動平均線からの乖離は▲22.48%(前日▲11.97%)。
プライム市場の売買代金は7兆9675億円(前日6兆6430億円)。
5月31日に記録した7兆7612億円を超え過去最大。
売買高は40.89億株(前日29.70億株)。
値上がり14銘柄(前日14銘柄)。
値下がり1625銘柄(前日1626銘柄)。
新高値3銘柄(前日3銘柄)。
新安値1069銘柄(前日393銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは76.76(前日82.15)。
東証グロース市場の騰落レシオは68.94(前日73.68)。
NTレシオは14.12倍(前日14.15倍)。
サイコロは3勝9敗で25.00%。
TOPIXは3勝9敗で25.00%。
東証グロース市場指数は4勝8敗で33.33%。
下向きの25日線(39510円)から▲20.38%(前日▲9.85%)。
20年3月13日が▲23,18%。
11日連続で下回った。
下向きの75日線は38869円。
3日連続で下った。
下向きの200日線(36856円)からは▲14.65%(前日▲2.57%)。
2日連続で下回った。
下向きの5日線は36624円。
3日連続で下回った。
13週線は38369円。
26週線は38689円。
先週時点でデッドクロス。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.514%(前日▲14.053%)。
買い方▲25.472%(前日▲15.931%)。
東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方△12.690%(前日▲1.134%)。
買い方▲42.625%(前日30.362%)。
空売り比率は38.5%(前日42.4%、12日ぶりに40%割れ)。
追加の売り浴びせよりも投げ売りが多かったというデータに読める。
6月17日が45.9%だった。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は10.5%(前日10.3%)。
昨年8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、昨年6月9日が16.1%。
日経VIは70.69(前日29.44)。
一時85.38まで上昇した。
日経平均採用銘柄のPERは13.01倍(前日14.90倍)。
前期基準では15.19倍。
EPSは2418円(前日2410円)。
連日で過去最高を更新。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは8月1日2408円、7月11日2401円、3月4日2387円。
225のPBRは1.15倍(前日1.32倍)。
BPSは27355円(前日27204円)。
日経平均の予想益回りは7.69%。
予想配当り利回りは2.32%。
指数ベースではPERは17.13倍(前日19.56倍)。
EPSは1836円(前日1835円)。
PBRは1.60倍(前日1.83倍)。
BPSは19661円(前日19622円)。
10年国債利回りは0.750%(前日0.955%)。
プライム市場の予想PERは13.02倍。
前期基準では13.27倍。
PBRは1.10倍。
プライム市場の予想益回りは7.68%。
配当利回り加重平均は2.62%。
プライム市場の単純平均は297円安の2400円(前日は2697円)。
プライム市場の売買単価は1948円(前日2236円)。
プライム市場の時価総額は778兆円(前日884兆円)。
昨日1日で106兆円が消えた。
過去最高水準1018億円からは240兆円が消えた。
ドル建て日経平均は221.74(前日240.84)と3日続落。
週明けのシカゴ225先物9月限円建ては大証前日比1810円高の33190円。
高値34835円、安値30370円。
大証夜間取引終値は日中比1990円高の33370円。
気学では火曜は「下放れたら買い。上放れたら見送り方針良し」。
水曜は「初め高いと後安の日。逆なら見送れ」
木曜は「初め強いと後安の日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
金曜は「変化日。後場の波動に注意肝要」。
ボリンジャーのマイナス1σが37306円。
マイナス2σが35103円。
マイナス3σが32900円。
週足のマイナス1σが35988円。
マイナス2σが33607円。
マイナス3σが31226円。
アノマリー的には「8月最弱の日」そして「不成就日」。
水星は昨日から逆行(→8月29日)。

《今日のポイント8月6日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って3日続落。
   2年国債と10年国債の利回り格差はマイナス0.11%。
   一時0.150%のプラスとなる場面があった。
   プラスに転じたのは22年7月以来。
   10年国債利回りは3.779%。
   5年国債利回りは3.625%。
   2年国債利回りは3.901%。
   一時2023年4月以来の低水準となる3.654%まで低下。
   ドル円は143円台後半。
   SKEW指数は132.23→139.65→145.30。
   恐怖と欲望指数は27→19。
   (昨年10月5日が20)。

(2)週明けのダウ輸送株指数は261ポイント(1.75%)安の15112ポイントと3日続落。
   SOX指数は88ポイント(1.91%)安の4519ポイントと3日続落。
   VIX指数は38.57(前日23.89)。
   NYSEの売買高は14.31億株(前日13.14億株)。
   3市場の合算売買高は165億株(前日147.5億株、過去20日平均は122.9億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比1810円高の33190円。

(3)プライム市場の売買代金は7兆9675億円(前日6兆6430億円)。
   過去最大。
   売買高は40.89億株(前日29.70億株)。
   値上がり14銘柄(前日14銘柄)。
   値下がり1625銘柄(前日1626銘柄)。
   新高値3銘柄(前日3銘柄)。
   新安値1069銘柄(前日393銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは76.76(前日82.15)。
   東証グロース市場の騰落レシオは68.94(前日73.68)。
   NTレシオは14.12倍(前日14.15倍)。
   サイコロは3勝9敗で25.00%。
   TOPIXは3勝9敗で25.00%。
   東証グロース市場指数は4勝8敗で33.33%。

(4)下向きの25日線(39510円)から▲20.38%(前日▲9.85%)。
   20年3月13日が▲23,18%。
   11日連続で下回った。
   下向きの75日線は38869円。
   3日連続で下った。
   下向きの200日線(36856円)からは▲14.65%(前日▲2.57%)。
   2日連続で下回った。
   下向きの5日線は36624円。
   3日連続で下回った。
   13週線は38369円。
   26週線は38689円。
   先週時点でデッドクロス。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.514%(前日▲14.053%)。
   買い方▲25.472%(前日▲15.931%)。
   東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方△12.690%(前日▲1.134%)。
   買い方▲42.625%(前日30.362%)。

(6)空売り比率は38.5%(前日42.4%、12日ぶりに40%割れ)。
   追加の売り浴びせよりも投げ売りが多かったというデータに読める。
   空売り規制なしの銘柄の比率は10.5%(前日10.3%)。
   日経VIは70.69(前日29.44)。
   一時85.38まで上昇した。

(7)日経平均採用銘柄のPERは13.01倍(前日14.90倍)。
   前期基準では15.19倍。
   EPSは2418円(前日2410円)。
   連日で過去最高を更新。
   直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは8月1日2408円、7月11日2401円、
   3月4日2387円。
   225のPBRは1.15倍(前日1.32倍)。
   BPSは27355円(前日27204円)。
   日経平均の予想益回りは7.69%。
   予想配当り利回りは2.32%。
   指数ベースではPERは17.13倍(前日19.56倍)。
   EPSは1836円(前日1835円)。
   PBRは1.60倍(前日1.83倍)。
   BPSは19661円(前日19622円)。
   10年国債利回りは0.750%(前日0.955%)。

(8)プライム市場の単純平均は297円安の2400円(前日は2697円)。
   プライム市場の時価総額は778兆円(前日884兆円)。
   昨日1日で106兆円が消えた。
   過去最高水準1018億円からは240兆円が消えた。
   ドル建て日経平均は221.74(前日240.84)と3日続落。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが37306円。
   マイナス2σが35103円。
   マイナス3σが32900円。
   週足のマイナス1σが35988円。
   マイナス2σが33607円。
   マイナス3σが31226円。
   アノマリー的には「8月最弱の日」。
   水星は昨日から逆行(→8月29日)。

今年の曜日別勝敗(8月5日まで)

月曜16勝10敗
火曜18勝12敗
水曜10勝19敗
木曜15勝16敗
金曜16勝13敗
(櫻井)