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2024.06.25 櫻井 英明
柿の違いをカラスは知っている
JPX総研はTOPIX(東証株価指数)の一段の見直しを進めると発表しました。
スタンダードやグロースにも対象を拡大。
浮動株時価総額や売買代金回転率など流動性に基づいて銘柄の定期入れ替えを実施するそうです。
構成銘柄は25年1月見込みの1700から1200程度になる見通し。
初回の定期入れ替えは2026年10月。
初回入れ替え時に継続採用されない銘柄は移行措置銘柄として四半期ごとに8段階でウエートを低減。
28年7月にゼロとなります。
2回目の定期入れ替えは28年10月。
以後は毎年10月最終営業日に定期入れ替え。
基準日は8月最終営業日。
TOPIXに選定されない銘柄を対象に、一定の流動性のある銘柄で構成する「TOPIX Nextーtier」の算出を26年10月に開始。
1200でも採用銘柄数が多いという声がありますが、それでも前進。
「スーパースタンダードやスーパーグロース」指数の可能性は減ります。
でも「なんちゃってTOPIX」からは一歩前進。
株価の形成要因で大切なのは「業績・需給そして心理」。
特に心理の傾きの影響を受けやすいもの。
その心理というのが外部環境に左右されます。
金利動向、景気動向、為替動向、イベントなど。
そして、心理と言う曖昧模糊としたものに具体性を持たせるために各種の指標を引用。
あるいはイベントスケジュールが重視されます。
確かに心理は必要だが真理ではありません。
目くらましや煙幕に眩惑されて本質から離れた議論ばかりが横行。
むしろ本質から離れた世界が歓迎される傾向でもあります。
本質の反意語は「現象」。
目の前の出来事ばかりに視点が向かうということ。
どうして業績や需給に目が向かわないのでしょうか。
株式市場の不思議さです。
農林中央金庫の債券売却の報道。
24年度中に、保有する米国債や欧州国債を10兆円以上売却する方向。
運用収支悪化の主因となっている利回りの低い外国債券の損失を確定。
債券運用のリスクを引き下げる狙いだとされます。
損失処理に伴い、5000億円超と見込んでいた25年3月期の最終赤字額は1兆5000億円規模に拡大すると想定されています。
背景は「3月末時点で約2兆2000億円の債券含み損の状況を改善するために運用を抜本的に変える必要があると判断した」。
農林中金は3月末時点で56兆円の市場運用資産のうち、42%にあたる約23兆円を外国債券で運用。
日銀によると、国内預金取扱機関の外債残高は3月時点で117兆円。
農林中金はこのうち約2割を占める巨大投資家です。
欧米の金利上昇(債券価格は下落)に伴って、過去に買い入れた高価格(低利回り)の外債の評価額が下がり、含み損が拡大。
代替の投資先は株式や社債、企業向け融資、プライベートエクイティ(PE)、企業のローン担保証券(CLO)などの証券化商品を検討。
多様な資産に分散することで、含み損が再び膨らみ経営の懸念材料となるのを防ぐ目的だそうです
それにしても・・・。
プロが運用しての巨大な評価損。
難しいことを考えずに、配当利回りだけで株を買っていてもこんなことにはならないハズ。
そもそも運用資産の大半が債券ということが間違っていることに気が付かなかったのでしょうか。
株式トレーニーを廃止して債券トレーニーばかり育ててきたツケがここで出てきた格好に映ります。
バブル崩壊は株式のリスクをあぶり出しました。
でも債券の方が運用金額が大きいだけに損失は常に大きくなります。
そして「債券」というネーミング持つ根拠のない「安全性」は誤解と錯覚にしかすぎません。
「渋柿はカラスも突つつかない。
熟した柿なら、誰もがお金を払って買い求める」。
同じ柿でも価値が違うといえばそれだけのこと。
しかし「時間軸とタイミング」の重要さを含んだ言葉です。
株式市場も一緒。
人と争って熟柿を求めるのが市場であり投資家。
でも渋柿には見向きもしません。
稀に渋柿を求める奇特な人がいても、熟すまでの時間を待つことができません。
干し柿になるまでも当然待てないもの。
でも、渋柿にこそ未来はあります。
熟した柿と腐った柿とは紙一重。
このあたりの見分けが経済指標を見極めるよりは、かなり難しいようです。
以下は今朝の場況。
↓
「引き付けてからバットを振るタイミング」
「出遅れていたNYダウが買われ、先行していたナスダックが利食われた格好の循環物色」
週明けのNY市場で主要3指数はマチマチの展開。
NYダウは5日続伸で1カ月ぶりの高値水準。
一方、ナスダック総合は1%超下落。
S&P500とナスダックは今年の株高を主導してきたハイテク株への売りに押された。
エヌビディアは6.68%安で3日続落。
TSMCの米上場株、ブロードコム、マーベル・テクノロジー、クアルコムなどが下落。
SOX指数は167ポイント(3.01%)安。
出遅れていたNYダウが買われ、先行していたナスダックが利食われた格好の循環物色。
ただ小型株で構成するラッセル20001週間ぶりの高値。
9月に最初の0.25%の利下げが行われる確率は61.2%。
金利先物が織り込む年内の利下げ回数は約2回。
10年国債利回りは4.234%。
5年国債利回りは4.254%。
2年国債利回りは4.723%。
6月の独IFO業況指数は88.6。
市場予想は5月の89.3から89.7へ上昇するとみられていた。
ドル円は159円台後半。
WTI原油先物8月限は0.90ドル(1.11%)高の1バレル=81.63ドル。
ビットコインは6%安の6万0319.00ドル。
イーサも6.3%下落して3302ドル。
SKEW指数は148.60→151.79→147.13。
恐怖と欲望指数は40→40。
(昨年10月5日が20)。
週明けのNYダウは260ドル(0.67%)高の39411ドルと5日続伸。
高値39571ドル、安値39184ドル。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは110.11(前日106.06)。
NASDAQは192ポイント(1.09%)安の17496ポイントと3日続落。
高値17730ポイント、安値17494ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは83.91(前日82.79)。
S&P500は16ポイント(0.31%)安の5447ポイントと3日続落。
高値5490ポイント、安値5447ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは95.90%(前日92.08%%)。
ダウ輸送株指数は121ポイント(0.80%)高の15234ポイントと3日続伸。
SOX指数は167ポイント(3.01%)安の5371ポイントと3日続落。
VIX指数は13.33(前日13.28)。
NYSEの売買高は10.32億株(前日36.45株)。
3市場の合算売買高は109.4億株
(前日176.8億株、過去20日平均は119.2億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中30円安の38710円。
ドル建ては15円高の38755円。
ドル円は159.59円。
10年国債利回りは4.234%。
2年国債利回りは4.723%。
「25日線は38703円」
週明けの日経平均は寄り付き99円高。
終値は208円(△0.57%)高の38804円と反発。
高値38905円。
安値38416円。
日足は2日ぶりに陽線。
日経平均は8日連続一目均衡の雲の中。
雲の下限は38476円。
上限は38910円。
メジャーSQ値38535円に対して5勝2敗。
TOPIXは15.50ポイント(△0.57%)高の2740ポイントと3日ぶりに反発。
25日線(2749イント)を8日連続で下回った。
2日ぶりに日足陽線。
TOPIXコア30指数は3日ぶりに反発。
プライム市場指数は7.95ポイント(△0.57%)高の1410.37と3日ぶりに反発。
東証スタンダード指数は3日続伸。
東証グロース250指数は0.79ポイント(△0.12%)高の638.77と反発。
25日移動平均線からの乖離は△2.21%(前日△2.05%)。
プライム市場の売買代金は3兆4666億円(前日5兆2859億円)。
売買高は13.86億株(前日20.44億株)。
値上がり1124銘柄(前日672銘柄)。
値下がり476銘柄(前日919銘柄)。
新高値59銘柄(前日89銘柄)。
3日連続で2ケタ。
新安値8銘柄(前日15銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは99.18(前日99.34)。
東証グロース市場の騰落レシオは92.60(前日93.60)。
NTレシオは14.16倍(前日14.17倍)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
TOPIXは5勝7敗で41.66%。
東証グロース市場指数は9勝3敗で75.00%。
下向きの25日線(38703円)から△0.26%(前日▲0.30%)。
6日ぶりに上回った。
下向きの75日線は38928円。
9日連続で下回った。
上向きの200日線(35822円)からは△8.33%(前日△7.84%)。
303日連続で上回った。
上向きの5日線は38617円。
4日連続で上回った。
13週線は38523円。
13週線に上値を抑えられている状態から上抜けた。
下は26週線がサポート。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.031%(前日▲17.064%)。
買い方▲6.603%(前日▲7.225%)。
東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲8.042%(前日▲8.984%)。
買い方▲22.441%(前日▲22.715%)。
空売り比率は41.4%(前日41.4%、8日連続で40%超)。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は8.7%(前日7.0%)。
8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
日経VIは17.00(前日16.33)。
日経平均採用銘柄のPERは16.30倍(前日16.20倍)。
28日連続で16倍台。
前期基準では16.49倍。
EPSは2380円(前日2382円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.46倍(前日1.45倍)。
BPSは26578円(前日26618円)。
日経平均の予想益回りは6.13%。
予想配当り利回りは1.83%。
指数ベースではPERは21.70倍(前日21.58倍)。
EPSは1788円(前日1788円)。
PBRは2.01倍(前日2.00倍)。
BPSは19305円(前日19299円)。
10年国債利回りは0.985%(前日0.970%)。
プライム市場の予想PERは16.08倍。
前期基準では16.30倍。
PBRは1.38倍。
プライム市場の予想益回りは6.21%。
配当利回り加重平均は2.24%。
プライム市場の単純平均は14円高2981円(前日は2967円)。
プライム市場の売買単価は2500円(前日2584円)。
プライム市場の時価総額は955兆円(前日949兆円)。
ドル建て日経平均は242.97(前日242.79)と3日ぶりに反発。
週明けのシカゴ225先物9月限円建ては大証前日比30円安の38710円。
高値38965円、安値38375円。
大証夜間取引終値は日中比30円安の38710円。
気学では火曜は「相場の分かれる日。足取りに追従して駆け引きせよ」。
水曜は「前場やすいと後場高の日。逆なら見送れ」。
木曜は「変化注意日」。
金曜は「前日来の波動について駆け引きせよ」。
ボリンジャーのプラス1σが38963円。
プラス2σが39222円。
プラス3σが39462円。
マイナス1σが38443円。
マイナス2σが38183円。
マイナス3σが37923円。
週足のプラス1σが39067円。
マイナス1σが37959円。
月足陽線基準は38923円。
6月メジャーSQ値は38535円。
「引き付けてからバットを振る」のタイミング。
《今日のポイント6月25日》
(1)週明けのNY市場で主要3指数はマチマチの展開。
10年国債利回りは4.234%。
5年国債利回りは4.254%。
2年国債利回りは4.723%。
ドル円は159円台後半。
SKEW指数は148.60→151.79→147.13。
恐怖と欲望指数は40→40。
(昨年10月5日が20)。
(2)ダウ輸送株指数は121ポイント(0.80%)高の15234ポイントと3日続伸。
SOX指数は167ポイント(3.01%)安の5371ポイントと3日続落。
VIX指数は13.33(前日13.28)。
NYSEの売買高は10.32億株(前日36.45株)。
3市場の合算売買高は109.4億株
(前日176.8億株、過去20日平均は119.2億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中30円安の38710円。
(3)プライム市場の売買代金は3兆4666億円(前日5兆2859億円)。
売買高は13.86億株(前日20.44億株)。
値上がり1124銘柄(前日672銘柄)。
値下がり476銘柄(前日919銘柄)。
新高値59銘柄(前日89銘柄)。
3日連続で2ケタ。
新安値8銘柄(前日15銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは99.18(前日99.34)。
東証グロース市場の騰落レシオは92.60(前日93.60)。
NTレシオは14.16倍(前日14.17倍)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
(4)下向きの25日線(38703円)から△0.26%(前日▲0.30%)。
6日ぶりに上回った。
下向きの75日線は38928円。
9日連続で下回った。
上向きの200日線(35822円)からは△8.33%(前日△7.84%)。
303日連続で上回った。
上向きの5日線は38617円。
4日連続で上回った。
13週線は38523円。
13週線に上値を抑えられている状態か上抜けた。
下は26週線がサポート。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.031%(前日▲17.064%)。
買い方▲6.603%(前日▲7.225%)。
東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲8.042%(前日▲8.984%)。
買い方▲22.441%(前日▲22.715%)。
(6)空売り比率は41.4%(前日41.4%、8日連続で40%超)。
空売り規制なしの銘柄の比率は8.7%(前日7.0%)。
日経VIは17.00(前日16.33)。
(7)日経平均採用銘柄のPERは16.30倍(前日16.20倍)。
28日連続で16倍台。
前期基準では16.49倍。
EPSは2380円(前日2382円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.46倍(前日1.45倍)。
BPSは26578円(前日26618円)。
日経平均の予想益回りは6.13%。
予想配当り利回りは1.83%。
指数ベースではPERは21.70倍(前日21.58倍)。
EPSは1788円(前日1788円)。
PBRは2.01倍(前日2.00倍)。
BPSは19305円(前日19299円)。
10年国債利回りは0.985%(前日0.970%)。
(8)プライム市場の単純平均は14円高2981円(前日は2967円)。
プライム市場の売買単価は2500円(前日2584円)。
プライム市場の時価総額は955兆円(前日949兆円)。
ドル建て日経平均は242.97(前日242.79)と3日ぶりに反発。
(9)ボリンジャーのプラス1σが38963円。
プラス2σが39222円。
プラス3σが39462円。
マイナス1σが38443円。
マイナス2σが38183円。
マイナス3σが37923円。
週足のプラス1σが39067円。
マイナス1σが37959円。
月足陽線基準は38923円。
6月メジャーSQ値は38535円。
「引き付けてからバットを振る」のタイミング。
今年の曜日別勝敗(6月24日まで)
↓
月曜14勝7敗
火曜13勝11敗
水曜6勝17敗
木曜13勝13敗
金曜15勝8敗
(櫻井)