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2024.03.06 鈴木 一之
【放送後記:2024年3月6日(水)前場】
「日経平均は3日ぶりの小幅反落、4万円割れでも堅調、バリュー株人気化」
◎日経平均(6日前引):39,997.66(▲99.97、▲0.25%)
時価総額:963.3兆円(5日、以下同じ)
PBR:1.53倍
PER:16.88倍
利回り:1.70%
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【相場の概況】
・日経平均は3日ぶりに反落、米国株式市場の下落にサヤ寄せして軟調
・それでも前場の値上がり銘柄数はプライム市場の7割近くにのぼる
・TOPIX、JPX日経400指数はプラスを維持
・米国の株価下落は、2月のISM非製造業景況感指数が予想を下回ったため
(52.6(前月比▲0.8、市場予想の52.8を下回る)
・アップル一時▲3%の下落、中国でのiPhoneの販売が年初6週間で▲24%の減少
・AMD、中国向けのAI半導体に輸出制限がかけられる、との報道あり、半導体関連株が広範囲に下落
・日本でも半導体株は軟調。それでも東京エレクトロン、アドバンテスト、スクリーンHDの中核3銘柄は堅調。
・三井E&S(7003)が朝安後に急速な切り返し、重機の川重(7012)、IHI(7013)も買われる
・銀行セクターは総じて堅調、三菱UFJ(8306)、三井住友FG(8316)が逆行高
・グロース株が止まると、バリュー株がすかさず人気化、大幅な増配の大林組(1802)が続伸。不動産の東京建物(8804)、プレスの東プレ(5975)、アーレスティ(5852)
・アインHD(9627)がストップ高、株式の9%強をオアシス・マネジメントが取得
・生成AI関連株もグロース市場で人気が続く
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【市場の声】
・「日経平均は4万円を割り込みましたが、スピードが速すぎるのでちょうどよい調整です」
・「ハイテク株が一服するとバリュー株がすかさず人気化します。プライム市場の6割以上が値上がりして、想像以上に強いですね」
・「大林組の大幅な増配、ROE目標の引き上げのように、企業からの変化はここから出やすくなるでしょう」
・「米国株式市場は大きく調整しているように見えますが、この日の動きは材料らしい材料が何もなかったというのが本音です。
・「1月からの+4000円近い日経平均の上昇は、その6割が半導体セクターの寄与分です(ソフトバンクGを含む)」
・「半導体製造装置は日本からの輸出が年明けから着実に増加しています」
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【今日の新聞ニュースより】
▽中国、全人代開幕、難路の成長維持 今年「5%前後」へ財政出動
▽上場企業の資本効率改善 今期ROE9.7%、円安・値上げ寄与
▽自治体システム標準化、1割遅れ、2025年度末の移行目標で調査
▽上場企業、早期退職募集が昨年超え 資生堂は国内1500人
▽世界企業の格下げ8%増 昨年1409件、高金利や消費減速響く
▽日鉄の増資、USスチール買収成立なら3000億円、SMBC日興試算
▽ビットコイン、初の1000万円超え ETF経由の買い続く
▽富士フイルム、悪性脳腫瘍、AIで分析、国立がんセンターと
▽信越化学、医薬向け素材増産 100億円投資、体内吸収促進
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【前場のマル・バツ】
マル:ニトリホールディングス(9843):半導体への一極集中でもジリ高基調を維持、アナリストも投資判断を引き上げ
バツ:SUMCO(3436):半導体セクター全体の下落基調の中で一服
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以上です。(鈴木一之)