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2022.04.26 櫻井 英明

市場ではしばしば風が吹きます。
良い風もあれば悪辣な風もあります。
しかも目に見えないのが風なのに、この風の方向に市場は左右されるもの。
ゴルフでもボールが上空に行けば行ほど風の影響が大きくなります。
市場も一緒。
常に吹く風のトレンドを読まなければならないからややこしい場所。
しかもいつ強風が吹くかはなかなかわかりません。

それにしても・・・。
市場の本質は投機。
と言う人はほとんどいません。
でも、為替にしても原油にしてもあるいは金にしても実需の投資というよりはほとんど仮需の投機。
だから振れが大きくなるのでしょう。
投機が本質の市場で投資なんてを言っているとオオカミだらけの世界にはいりこんだ赤ずきんちゃんの世界。
ESGとかROEなんて横文字で飾っているから一見美しいです、
でも投機のあくなき欲望は消えません。
だから本来は吹いていない風までも強風であるように錯覚させられるのかも知れません。

この頃市場に流行るものは火付け盗賊ではなくESGとSDGs。
識者は「なんちゃってESG」と言い出しています。
その実務面からの指摘。
金融庁はESG関連投信の監視を強める方向。
理由は実態を伴わない「グリーンオッシュ」や「WSGウォッシュ」の世界的増加。
2020年に国内資産運用大手のESG関連投信とESGの名前がついていない投信を比較したそうです。
その結果上位10銘柄の大半が同じポートフォリオだったという事実が発覚したという報道。
そもそもESG関連金融商品の定義な日本にはありません。
だから金融庁は重点監視項目と顧客への十分な説明を求めるといいます。
漠然と「環境・社会・企業統治」と言われても具体性に欠けるのは事実。
SDGsにしても同様。
なんでもESGにしようとするから「なんちゃって」が発生するのでしょう。
勉強好き高じた結果がこの始末という気がしないでもありません。
大義名分さえ整っていれば良いという訳でもないでしょう。
というか、当たり前のことをクローズアップするからこんなことになります。
加えれば、何でも欧米を目標にしますが、先端を進んでいたのは実は日本企業ということに気が付かない学者さんたち責任なのかも知れません。
舶来信奉でなんでも輸入すればよいというものではありません。

長年棲息している株式市場だが不思議なことは結構あります。
例えば、一部の市場関係者からは「政策が悪い」という論調を聞きます。
20世紀からいつの時代でも政策への不満満載。
昔は「補正予算の真水の部分が少ない」というような論調が多かった気がします。
確かに「消費税を上げたら株が下がる」という時は首肯できました。
それでも不平不満のはけ口が永田町と霞が関に向く傾向。
当事者能力がほとんどないのですから不毛の議論なのです結局時間つぶしの床屋政談のように繰り返されるもの。
問題は対抗策があるのかないのかなのだと思います。
でも対案が語られることは滅多にありません
国家観などほとんど伺われずに、単に鬱憤のはけ口。
欲しいのは実行可能な対案なのですが。
大衆の意見を代弁しているポピュリズムにも見えます、かといってフイールドワークをしている訳でもありません。
単に個人的感想の世界にしか聞こえないようです。
もっとも無責任な「政治批判」だけが横行しているのは株式市場だけではないのでしょうが・・・。
加えれば・・・。
自分の専門の株式市場とはほとんど縁のない話題、あるいは結果の見えない夢想的分析については結構能弁に語られることが多いようです。
コロナやウクライナなどが好事例でしょう。
不毛地帯の議論が続くとすれば、市場の未来は明るくなくなります。
必要なのは株式市場に生息している自分は何をどうすべきなのか。
傍観者的感想ではなく主体としての実行案。
いつまでも経っても理想の実現は難しいのかも知れません。

《兜町ポエム》

「燦燦(ちむどんどん)」

ニューヨーク纏う朝
開く窓、願う姿
忘れないボードの前 みんなの相場

また上がったら話をしよう
バブルの続きを聞かせてよ

届いてこの株価あの時
信じてくれたように

どんな日々もどんな板も
繋がっている
響いてこの株価未来へ
降り注ぐ大陽線

照らす背には永久の願い
「大丈夫ほら見ていて」

以下は今朝の場況。

「反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
ツイッターがイーロン・マスク氏による買収で合意。
引けにかけ5.7%上昇。
グロース株への買いが優勢となりNASDAQが急伸した。
S&P500はほぼ終日マイナス圏で推移したがツイッターの発表後に上昇幅を拡大。
グーグルの親会社アルファベットは26日引け後の決算発表を控え2.9%高。
マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)も上昇。
シェブロン、エクソンモービルは2%超下落。
小型のラッセル2000指数は0.7%高。
売買高も3月末以来の水準に回復した。
4月ダラス連銀製造業景況指数は予想を大きく下回って着地。
国債利回りは小幅低下。
10年国債利回りは2.817%。
2年国債利回りは2.627%。
ドル円は128円台前半。
WTI原油5月物は3.53ドル(3.5%)安の98.54ドル。
SKEW指数は136.22→133.42。
恐怖と欲望指数は27→40。

週明けのNYダウは238ドル(0.70%)高の34049ドルと3日ぶりに反発。
高値34106ドル、安値33323ドル。
サイコロは5勝7敗。
NASDAQは165ポイント(1.29%)高の13004ポイントと4日ぶりに反発。
高値13011ポイント、安値12722ポイント。
サイコロは3勝9敗。
S&P500は24ポイント(0.57%)高の4296ポイントと4日ぶりに反発。
高値4299ポイント、安値4200ポイント。
サイコロは3勝9敗。
ダウ輸送株指数は165ポイント(1.10%)高の15232ポイントと3日ぶりに反発。
SOX指数は1.76%高の3042ポイントと4日ぶりに反発。
VIX指数は27.02。
3市場の売買高は128億株(前日は116.6億株、直近20日平均117億株)。
225先物CME円建ては大証日中比255円高の26795円。
ドル建ては大証日中比2810円高の26820円。
ドル円は128.12円。
10年国債利回りは2.817%。
2年国債利回りは2.627%。

「ボリンジャーのマイナス2σが26312円」

週明けの日経平均は寄り付き415円安。
一時600円以上下落した場面もあった。
終値は514円(▲1.90%)安の26590円と続落。
日足は4日ぶりに陰線。
空いた窓は26904円ー26764円。
TOPIXは28.63ポイント(▲1.50%)安の1876ポイントと続落。
プライム市場指数は14ポイント安の965.19。
東証マザーズ指数は1.23%安と8日続落。
プライム市場の売買代金は2兆4585億円(前日2兆3876億円)。
値上がり250銘柄(前日263柄)。
値下がり1554銘柄(前日1536銘柄)。
新高値13銘柄(前日9銘柄)。
新安値117銘柄(前日52銘柄)。
日経平均の騰落レシオは87.20(前日93.92)。
NTレシオは14.17倍。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
下向きの25日線(27380円)からは▲2.88%(前日▲1.04%)。
2日連続で下回った。
下向きの75日線は27118円。
2日連続で下回った。
下向きの200日線(28099円)からは▲5.37%(前日▲3.6%)。
71日連続で下回った。
下向きの5日線は27090円。
2日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.136%(前日▲11.786%)。
買い方▲13.221% (前日▲11.779%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△0.350%(前日△4.073%)。
買い方▲31.473% (前日▲30.651%)。
空売り比率は49.4%(前日48.8%。23日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は9.4%(前日8.0%)。
日経VIは27.40(前日22.77)。
一時前週末比5.10ポイント(22.4%)高い27.87まで上昇。
取引時間中としては3月16日以来の高水準。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.83倍(前日13.02倍)。
4日ぶりに12倍台。
前期基準では16.58倍。
EPSは2072円(前日2081円)。
225のPBRは1.19倍。
BPSは22445円(前日22401円)
日経平均の益回りは7.79%。
10年国債利回りは0.245%。
プライム市場の予想PERは13.80倍。
前期基準では17.94倍。
PBRは1.19倍。
プライム市場の単純平均は29円安の2398円。
プライム市場の売買単価は2364円(前日2425円)。
プライム市場の時価総額は682兆円(前日692兆円)。
ドル建て日経平均は206.95(前日212.02)。
年初来安値を更新。
2020年7月2日以来、およそ1年9カ月ぶりの安値を付けた。
週明けのシカゴ225先物円建て終値は大証日中比2555円高の26795円。
高値26845円、安値26405円。
売買高は4583枚。
大証先物夜間取引終値は日中比270円高の26810円。
気学では火曜は「不時の高下を見る日。押し目買い方針良し」。
水曜は「吹き値売り方針の日」。
木曜は「目先の大底をつくることあり」。
ボリンジャーのマイナス1σが26846円。
マイナス2σが26312円。
マイナス3σが25779円。
一目均衡の雲の上限が27034円。
下限が26026円。
アノマリー的には明日が「変化日」。
ラマダンは週末に明ける。
次は10日(火)に水星が逆行に。

《今日のポイント4月26日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
   10年国債利回りは2.817%。
   2年国債利回りは2.627%。
   ドル円は128円台前半。
   SKEW指数は136.22→133.42。
   恐怖と欲望指数は27→40。

(2)ダウ輸送株指数は165ポイント(1.10%)高の15232ポイントと3日ぶりに反発。
   SOX指数は1.76%高の3042ポイントと4日ぶりに反発。
   VIX指数は27.02。
   225先物CME円建ては大証日中比255円高の26795円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆4585億円(前日2兆3876億円)。
   値上がり250銘柄(前日263柄)。
   値下がり1554銘柄(前日1536銘柄)。
   新高値13銘柄(前日9銘柄)。
   新安値117銘柄(前日52銘柄)。
   日経平均の騰落レシオは87.20(前日93.92)。
   NTレシオは14.17倍。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)下向きの25日線(27380円)からは▲2.88%(前日▲1.04%)。
   2日連続で下回った。
   下向きの75日線は27118円。
   2日連続で下回った。
   下向きの200日線(28099円)からは▲5.37%(前日▲3.6%)。
   71日連続で下回った。
   下向きの5日線は27090円。
   2日連続で下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.136%(前日▲11.786%)。
   買い方▲13.221% (前日▲11.779%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△0.350%(前日△4.073%)。
   買い方▲31.473% (前日▲30.651%)。

(6)空売り比率は49.4%(前日48.8%。23日連続で40%超)。
   空売り規制なしの比率は9.4%(前日8.0%)。
   日経VIは27.40(前日22.77)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.83倍(前日13.02倍)。
   4日ぶりに12倍台。
   EPSは2072円(前日2081円)。
   225のPBRは1.19倍。
   BPSは22445円(前日22401円)
   日経平均の益回りは7.79%。
   10年国債利回りは0.245%。

(8)プライム市場の単純平均は29円安の2398円。
   プライム市場の時価総額は682兆円(前日692兆円)。
   ドル建て日経平均は206.95(前日212.02)。
   年初来安値を更新した。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが26846円。
   マイナス2σが26312円。
   マイナス3σが25779円。
   一目均衡の雲の上限が27034円。
   下限が26026円。
   アノマリー的には明日が「変化日」。
   ラマダンは週末に明ける。
   次は10日(火)に水星が逆行に。

今年の曜日別勝敗(4月25日まで)

月曜6勝8敗
火曜8勝8敗
水曜9勝6敗
木曜7勝9敗
金曜7勝9敗
(櫻井)