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2023.06.25 小川 真由美
今度はフランスパン
なかなかしつこい性格で、特に食に関してなど納得のいくまで挑戦してしまうところがあります。
少し前にマイブームだったベーグルは、およそ3ヶ月に渡りほぼ毎週焼き続けた結果、安定的に満足のいく出来栄えになったので一旦休止。(飽きたともいう)
ここ最近のターゲットはフランスパン。
仲間でピクニックを計画したのがきっかけでした。
子供の頃読んだ「赤ずきんちゃん」の挿し絵、ため息が出るほど素敵でした。
籐で編んだバスケットにパンと果物と"ぶどう酒"を入れ、おばあちゃんの家に向かってお花畑を歩む赤ずきんちゃんの姿。
バスケットからはみ出したフランスパン、美味しそうだったなぁ。
そんなイメージで"ぶどう酒"とレバーパテ、ハム、チーズなどを用意して、さぁパンをこねよう。
材料は小麦粉(準強力粉)、塩、水、イースト菌の4つだけ。
え?フランスパンってこんなに水分多いの?
普段捏ねているパンより遥かに多い水分量に戸惑い、
ということは纏まりにくく生地もベタベタしてとても扱いにくい。
搗き立てのお餅を手に取って持て余すような状態で格闘、何とか形に仕上げたものの、不思議な茶色い丸太が2本焼き上がりました。
なんだこれ。
東京のいいところは、風変わりな出立をしていてもすれ違う人がほとんど興味を示さず放っておいてくれるところ。
のはずなのに、小脇に茶色い丸太を抱えて歩く私を何人か「え?」と振り返るたびに、グサッと傷付く我がハート。
赤ずきんちゃんのバスケットには程遠い…。
味は美味しいと友人たち、あっという間に2本を平らげてくれたものの、悔しさ残る。
…奥が深いぜ。
初心者のくせにプロが読むパンの技術の本やネット動画などを見倒し、イメージトレーニングを膨らませたところで再度トライ。
うーん、難しい。
気分転換で合間に焼いたベーグルの何と慣れ親しんだ感よ。いや、でも君と仲良くしていると新しい子と仲良しになれないのよ。
発酵に数時間掛かるため休みの週末にしか焼けませんが、発酵し終わる時間を逆算して材料を合わせ、分量を調整してみたり焼き方を変えてみたり、今度こそはと気合を入れる日々。
いつの日か、かっこいいバゲットを小脇に抱えて歩いてやる。
研究が続きます。