最近頻繁に登場するSWIFT。
「国際銀行間通信協会」のことで世界中の銀行間の金融取引の仲介と実行の役割。
1973年に世界各国の金融機関が出資して設立した協同組合組織。
本部はベルギーの首都ブリュッセル近郊のラ・ユルプ。
国際金融取引のインフラである通信網を提供。
送金、外国為替、証券取引、デリバティブに伴う金融情報の通信を担っている。
ここからロシアが除外されると原油取引などが難しくなるから経済制裁になり得るとの見方だ。
世界最大級の国際金融会議「サイボスSibos」を毎年主宰。
2012には日本で初めての会議を大阪市で開催した。
もう一つ覚えておきたい点。
国際間の決済の多くはアメリカの民間銀行のシステムを使用。
アメリカの民間銀行におけるドル預金の振替で行われているということ。
アメリカの銀行は大多数の国々と多角的取引関係を結んでいます。
そこには多数の非居住者名義のドル建て預金口座が集中。
そして存在するのがCHIPS。
Clearing House Interbank Payments System。
(クリアリングハウス銀行間支払システム)。
NY連銀に特別な口座である「CHIPS口座」があります。
世界中の国際金融市場でドル取引の決済は行われます。
その最終決済は、主としてCHIPS媒介としたニューヨークのドル建て当座預金の振替。
つまり多くの為替取引は米ドルを媒介しているということ。
トルコリラもメキシコペソも円→ドル→新興国通貨という流れに沿って動きます。
だから、必要なのは円ドルの動きということ。
これは意外と知らない人が多い。
加えれば、NY連銀は多くの多国間取引を知る立場にあるということでもあります。
これが基軸通貨国のメリットとしてしまえばそれだけのことですが。
ロシアでさえルーブルをドルに換えるには一度ニューヨークを通過しなければいけません。
実務を知らないで空理空論に走るとだんだん意味不明になってくるのかも知れなません。
因みに・・・。
中国の人民元の国際銀行間決済システムはCIPSですからややこしいです。
それにしても市場というのはいつも関係者が専門家っぽくなるから不思議な場所。
中東紛争の時はイスラムの専門家、東日本大震災の時は原発。
最近ではコロナが登場したことで市場関係者はやたらコロナを語ります。
株価は森羅万象を反映するものとされますから、視野は当然広いのかも知れません。
しかし、コロナとロシアウクライナ紛争は、知識や脳の記憶や推理のなかで同居できるものでもないでしょう。
それこそ通りすがりの専門家もどきのコメントに根拠は希薄。
それでも語る人が多いのは面白い場所です。
昔、哲学者ヴィトゲンシュタインは言いました。
「人は語り得ぬことについては沈を黙守らなければならない」。
今となるととても心にしみる言葉です。
金だ、原油だ、為替先物だと世の中では聞かれます。
先日の日経では「資産防衛の金投資」なんていう真剣な記事まで見られました。
この記事に違和感を覚えたのでレバレッジというのものについて改めて考えてみました。
株の信用取引は約3倍。
原油先物が約10倍。
経平均先物が約20倍。
為替先物が25倍程度。
金先物は3倍から40倍程度。
相場が当たればレバレッジは利益拡大ツール。
しかし見通しが外れればレバレッジは損失拡大ツール。
たぶん頭では理解されているのでしょう。
ただ25倍のレバレッジということは原資産が4%下落すれば元本は消失します。
40倍なら2.5%の下落で元本が消失。
「損失」ではなく「消失」。
これが資産防衛とか投資行動と言えるのでしょうか。
「投資は投機の成れの果て」という言葉もあります。
為替や商品先物業者さんのホームページを見てみると、このレバレッジについてのメリットもリスクも記載してあります。
だた、どの程度のレバレッジなのかがとてもわかりにくいもの。
かも先物なので決済は差金決済。
原油や穀物の現物を大量に引き受けることはありません。
しかもそれは大量なので無理。
家の中がトウモロコシだらけになってしまいます。
現物換算でどれくらいの量を取引しているのかを想像してみると結構恐怖感が湧いてくるでしょう。
昔から言われた「鎧橋を渡ると世界観が変わる」という言葉どおりみたいな印象。
「米国金利だ、ウクライナだ、地政学だ」などなどと高級感はあります。
しかし実態はおどろおどろしい気がしてきます。
世界を語る多くの市場関係者の分析は高級だし賢いもの。
しかい現場はどうも赤ずきん物語に見えてくる気がします。
昔は多くの人が「株の信用取引はしてはならない」と言っていました。
理由は株取引の多くが先物の清算取引だったから・・・。
この教訓は正しかったのでしょう。
あたかも現物取引のように先物を考えると誤解と錯覚が生じます。
以下は今朝の場況。
↓
「マチマチ」
週明けの主要3指数はマチマチの展開。
NYダウとS&P500は反落。
ただNYダウは一j50ドル超の下落場面から下落幅を縮小した。
引けにかけてハイテク株に押し目買いが入りNASDAQは反発。
長期金利が1.8%台前半に低下。
高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株には追い風となった。
JPモルガン・チェースが4%安、ゴールドマン・サックスが3%安。
セールスフォース・ドットコムは1%高。
テスラが7%高と急伸、
エヌビディアやAMDが上昇。
防衛関連、サイバーテロ関連銘柄が買われた。
NASDAQとニューヨーク証券取引所ではロシアを拠点する企業の銘柄の取引が一時停止された。
1月の財(モノ)の貿易収支(速報値)は赤字額が7.1%増の1076億ドル。
過去最高を更新した。
10年国債利回りは1.826%。
2年国債利回りは1.436%。
ドル円は115円台水準。
WTI原油4月物は4.13ドル(4.5%)高の95.72ドル。
一時99.10ドルまで上昇した。
SKEW指数は132.51→137,36。
恐怖と欲望指数は33→25。
S&P500は2月に3.15%下落。
S&P500の下落率は年初来では8%超。
2カ月間の下落率としては2020年3月以来の大きさとなった。
NASDAQは3.43%下落。
週明けのNYダウは166ドル(0.49%)安の3982ドルと3日ぶりに反落。
高値33963ドル、安値33469ドル。
NASDAQは56ポイント(0.41%)高の13751ポイントと3日続伸。
高値13696ポイント、安値13358ポイント。
S&P500は36ポイント(0.83%)安の4348ポイントと3日ぶりに反落。
高値4388ポイント、安値4315ポイント。
ダウ輸送株指数は61ポイント(0.40%)高の15268ポイントと3日続伸。
SOX指数は0.67%安の3429ポイントと3日ぶりに反落。
VIX指数は30.15。
3市場の売買高は145億株(過去20日平均は122億株)。
225先物CME円建ては大証日中比90円高の26650円。
ドル建ては大証日中比90円高の26650円。
ドル円は114.99円。
10年国債利回りは1.826%。
2年国債利回りは1.436%。
「変化日」
週明けの日経平均は寄り付き19円安。
終値は50円(△0.19%)高の26526円と続伸。
日足は2日連続陽線。
月間では475円(1.8%)。
月足は2か月連続で陰線。
TOPIXは0.57%高と続伸。
東証マザーズ指数は3.48%高と続伸。
日経ジャスダック平均は0.87%高と続伸。
東証1部の売買代金は3兆4498億円(前日3兆1753億円)。
MSCIの銘柄入替でやや膨らんだ。
値上がり1732銘柄(前日1325銘柄)。
値下がり400銘柄(前日779銘柄)。
新高値25銘柄(前日9銘柄)。
新安値17銘柄(前日38銘柄)。
騰落レシオは106.28(前日105.04)。
NTレシオは14.06倍(前日14.11倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
下向きの25日線(27053円)からは▲1.95%(前日▲2.31%)。
10日連続で下回った。
下向きの75日線は28180円。
10日連続で下回った。
下向きの200日線(28471円)からは▲6.84%(前日▲7.06%)。
32日連続で下回った。
下向きの5日線は26466円。
8日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.836%(前日▲11.351%)。
買い方▲12.936% (前日▲14.113%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.424%(前日△0.961%)。
買い方▲33.834% (前日▲36.668%)。
空売り比率は44.7%(前日45.4%。30日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は7.3%(前日9.0%)。
日経VIは26.53(前日25.56)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.79倍(前日12.75倍)。
4日連続12倍台。
前期基準では16.58倍。
EPSは2074円(前日2076円)。
225のPBRは1.18倍。
BPSは22480円(前日22437円)
日経平均の益回りは7.82%。
10年国債利回りは0.180%。
東証1部全銘柄だと予想PERは13.99倍。
前期基準では18.43倍。
PBRは1.19倍。
東証1部単純平均株価は25円高の2239円。
東証1部売買単価は2382円(前日2271円)。
東証1部時価総額は694兆円(前日691兆円)。
ドル建て日経平均は229.67(前日229.79)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比90円高の26650円。
高値26910円、安値26255円。
大証先物夜間取引終値は日中比80円高の26640円。
気学では「気味の急変を見せる日なり」。
水曜は「大下放れすると底入れをみることあり。注意」。
木曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
金曜は「波乱あるも戻り売り」。
ボリンジャーのマイナス1σが26605円。
マイナス2σが26158円。
マイナス3σが25710円。
アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日、変化日」。
《今日のポイント3月1日》
(1)週明けの主要3指数はマチマチの展開。
10年国債利回りは1.826%。
2年国債利回りは1.436%。
ドル円は115円台水準。
SKEW指数は132.51→137,36。
恐怖と欲望指数は33→25。
(2)ダウ輸送株指数は61ポイント(0.40%)高の15268ポイントと3日続伸。
SOX指数は0.67%安の3429ポイントと3日ぶりに反落。
VIX指数は30.15。
225先物CME円建ては大証日中比90円高の26650円。
(3)東証1部の売買代金は3兆4498億円(前日3兆1753億円)。
新高値25銘柄(前日9銘柄)。
新安値17銘柄(前日38銘柄)。
騰落レシオは106.28(前日105.04)。
NTレシオは14.06倍(前日14.11倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
(4)下向きの25日線(27053円)からは▲1.95%(前日▲2.31%)。
10日連続で下回った。
下向きの75日線は28180円。
10日連続で下回った。
下向きの200日線(28471円)からは▲6.84%(前日▲7.06%)。
32日連続で下回った。
下向きの5日線は26466円。
8日連続で下回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.836%(前日▲11.351%)。
買い方▲12.936% (前日▲14.113%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.424%(前日△0.961%)。
買い方▲33.834% (前日▲36.668%)。
(6)空売り比率は44.7%(前日45.4%。30日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は7.3%(前日9.0%)。
日経VIは26.53(前日25.56)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.79倍(前日12.75倍)。
4日連続12倍台。
EPSは2074円(前日2076円)。
BPSは22480円(前日22437円)
日経平均の益回りは7.82%。
10年国債利回りは0.180%。
(8)東証1部単純平均株価は25円高の2239円。
東証1部時価総額は694兆円(前日691兆円)。
ドル建て日経平均は229.67(前日229.79)。
(9)ボリンジャーのマイナス1σが26605円。
マイナス2σが26158円。
マイナス3σが25710円。
アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日、変化日」。
今年の曜日別勝敗(2月28日まで)
↓
月曜4勝3敗
火曜3勝5敗
水曜5勝2敗
木曜2勝6敗
金曜3勝4敗
(櫻井)。